今日は3月11日だ。東京は快晴、風もなくいい天気だ。10年前の悲劇をまったく感じさせない雰囲気だ。10年前の今日、あの東日本大震災は起きた。揺れもひどかったが、津波は多くの命を奪った。日本人なら絶対に忘れてはいけない日だ。しかし、時間が経つと忘れてゆく。家族を失ったり、未だ帰還困難地域では、放射能の値が高くて家に帰れない人間が多くいる。このような人々にとっては、地震の記憶は形骸化しないであろう。自然は、日頃人間に多くの恵を与えてくれるが、時々荒れる。自然災害は、日本人にとって必然だ。日本では自然災害のデパートの国だ。地震、津波だけでなく台風、火山噴火、大雨、強風、大雪、などが日本人を苦しめてきた。災害というより自然の生理といったほうがいい。日本は自然の生理現象が激しいのだ。人間が自然をコントロールしているのは、0.1%以下だ。人間は、ほとんど自然をコントロールできてない。地震の予知はまったくできてない。仮に予知できても地震や津波のパワーを減らす事など不可能なのだ。人間の営みや力は、地球46億年、宇宙138億年の生々流転に比べれば微々たるものだ。自然とは残酷だ。それでも自然に依存しなければ人間は生きてゆけない。また、日本列島を大きな自然災害が襲うであろう。必然だ。そして、残念ながら多くの命が失われる。日本列島で生活をする以上、しょうがない事だ。東日本大震災で亡くなられた人のご冥福を祈ります。残された家族の心の苦しみが早く回復される事を祈ります。