狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

『華竜の宮』/上田早夕里

2013年02月10日 21時47分58秒 | 小説・本に関する日記





 この日の夜は、上田早夕里の小説『華竜の宮』を読んでいました。

 舞台は25世紀の地球。
 ホットプルームの活性化で海底が隆起して海面が250メートル上昇して平地が水没した世界。
 海面上昇による民族大移動と大戦争の過程で人類は遺伝子操作で様々な耐性を持つ体に変化させていった。
 陸上民は少ない陸地と海上都市に住み、海上民は魚船と呼ばれる生物の背中で暮らし海で生活をしていた。
 日本政府の外交官・青澄誠司はアジア海域で陸上民と海上民の対立の解消に奔走していたのだが……。
 IERA(国際環境研究連合)は研究データから再び人類滅亡の危機が迫っていることを突き止める……。

 短編集『魚舟・獣舟』ではイマジネーション豊かでイマジネーションで押していく作家さんなのかな? と思っていましたが、このお話は骨太です。
 出だしは『日本沈没』世界版。
 でもそれをわずかなページで切り上げて、官僚の交渉術のお話に入っていきます。
 しかしそこからの展開がダイナミックです。
 遺伝子工学、政治ドラマ、電脳空間、生物学に地学……。
 でもって、スケールアップして『日本沈没』世界版に戻っていきます。
 凄い。
 これぞSF。
 傑作です。

 堪能いたしました。
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ネット非接続生活4日目。

2013年02月10日 12時42分04秒 | その他の日記



 皆様、ごきげんよう!
 狐でございます!

 去年の今頃は「倉敷美観地区周辺に鳥が来ていない」と周囲で話題になっていましたが、今年はたくさん鳥が飛来しているみたいですね。
 美観地区に植えられている栴檀の木の実はほぼ食べつくされたようです。

 バソコンを修理に出しているので、外部の広い範囲の情報は新聞が頼りとなりました。
 「ネットをしなければテレビを観るようになるかも?」と思っていましたが、テレビは観ていないのです。
 習慣としてテレビは観なくなったのかもしんない。 スポーツ中継があれば観ますが、それ以外は今後もテレビを観ない生活となりそうです。

 新聞は各紙にそれぞれ考え方に物凄く偏りがあるので、複数の新聞を購読して読み比べをしたいです。
 一紙だけだと頭がガチガチに固まりそう。
 でも、私はお財布の中身に一抹の不安を覚える身なので、そんなことはできません。
 読んでいる新聞の特徴や癖を理解して警戒しながら楽しんで新聞を読んでおります。



 2月17日 追記
 テレビっ子だったんだけどな、私。
 ど~しちゃったんだろ? 

 この頃は色々な情報が遮断されたような気がして変な気分でした。
 不安な気分とさっぱりしたって気分が入り混じっていました。
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