「戦線から遠退くと楽観主義が現実に取って代る。
そして最高意志決定の場では現実なるものはしばしば存在しない。
戦争に負けている時は特にそうだ」
「何の話だ? 少なくともまだ戦争など始まってはおらん」
「始まってますよとっくに! 気付くのが遅過ぎた」
昨日の夜は、アニメーション映画『機動警察パトレイバー2 the Movie』のDVDを久々に観ていました。
横浜ベイブリッジが爆撃される。
その直後、横浜ベイブリッジの上空を飛空する自衛隊戦闘機が映った映像が報道機関にもたらされる。
同じ頃、陸幕調査部別室の荒川と名乗る男が警視庁警備部特科車両二課中隊の南雲と後藤を訪ね、報道機関が報道している映像とは違う映像を持ち出した上で犯行を行った機体は自衛隊機ではないと告げ、柘植行人という人物の捜索協力を依頼する……。
そんな中、幻の自衛隊機による東京爆撃事件が発生し、警察が自衛隊三沢基地の司令を拘束。
そのことに反発した自衛隊の一部が駐屯地に立て籠もる事態に発展する。
事態収拾を図った政府は警察に状況を収束させる能力は無しと見做し、自衛隊に東京への治安出動命令を下す。
情報操作によって東京が戦時下の状況となる……。
この『機動警察パトレイバー2 the Movie』では機動警察パトレイバーの主役の面々は最後に物語を収束させる為にちょこっと出てくるだけ。
主役は特車二課の後藤隊長です。
サスペンスで恋愛物語で「平和とは何か? 戦争とは何か?」を問う物語で復讐劇でもあります。
久々に観たんだけど、無駄が無いなぁ。
緊迫感溢れるシーンの連続で物語が進んでいきます。
面白かったですよ。