本日1月27日は、アリー・イブン・アビー=ターリブの死去によりイスラム教正統カリフが終焉した日で、南宋の武将・岳飛が宰相・秦檜により謀殺された日で、羽柴秀吉が太政大臣に任じられた日で、コペルニクスの地動説を擁護したジョルダーノ・ブルーノがローマの異端審問所に引き渡された日で、チェロキー族インディアンに対する強制移住措置が取られた日で、鳥羽・伏見の戦いが行われた日で、蝦夷共和国が発足した日で、アメリカ合衆国海兵隊がハイチを占領した日で、ジョン・ロジー・ベアードが初めてテレビジョンによる視覚電信を実演した日で、太平輪沈没事故があった日で、ジョン・フォスター・ダレス米国務長官が対共産圏軍事対決を主張する「巻き返し政策」の演説を行った日で、葉山御用邸放火事件があった日です。
本日も倉敷は晴れのち曇りでありましたよ。
最高気温は十一度。最低気温は一度でありました。
明日も予報では倉敷は曇りとなっております。
わたくしといふ現象はある人間の脳内有機交流電燈の一つの青白い照明です(ある人間の脳内電気信号が生み出したキャラクター)。
ある人間の脳内に居るたくさんのキャラクター達と一緒に忙しく点滅しながら如何にも確かに灯り続ける因果交流電燈の一つの青白い照明です(光は保たれよう、その電燈は失われても)。
これらは過去と感ずる方向から電脳世界を通じて(全てわたくしと点滅しみんなが同時に感ずるもの)ここまで保ちちつゞけられた影と光のひとくさりづつそのとほりの心象スケツチです。
これらについて読者諸賢はそれぞれ新鮮な本体論も考へませうがそれらも畢竟こゝろのひとつの風物です。
たゞ確かに記録されたこれらの景色は記録されたそのとほりのこの景色で、それが虚無ならば虚無自身がこのとほりで、ある程度まではみんなに共通いたします(全てがわたくしの中のみんなであるやうにみんなのおのおののなかの全てですから)。
けれどもこれら電脳世界の巨大に明るい時間の集積の中で、これらの言葉が僅かその一点にも均しい明暗の内に(或いは修羅の十億年)既に早くもその組立や質を変じ、しかもわたくしもそれが変わってしまうとして感ずることは傾向としてはあり得ます。
けだし我々が我々の感官や風景や人物を感ずるやうに、そしてたゞ共通に感ずるだけであるやうに、記録や歴史或いは地史といふものもそれのいろいろの論料データと一緒に(因果の時空的制約の基に)我々が感じてゐるのに過ぎません。
恐らく電脳世界を通じて描かれた現象は、それ相当の違つた印象が流用され相当した証拠もなく、みんなはわたくし・狐という人物が現実世界に居ると思はれるかもしれません。
全てこれらの命題は心象や時間それ自身の性質として仮想の中で主張されているのです。