狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

色は匂へど散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず

2020年05月10日 23時23分45秒 | VSの日記
 本日5月10日は、最澄と空海が遣唐使として入唐した日で、ジャック・カルティエがニューファンドランド島に到着した日で、石山本願寺の顕如が織田信長に反抗して再挙兵した日で、イギリス王ジョージ3世を批判する記事を書いたかどでジョン・ウィルクスが監獄に収監された日で、イギリスで茶法が成立した日で、フランス政府転覆を計画したフランソワ・ノエル・バブーフらが逮捕された日で、インドでインド大反乱が起こった日で、日本が遼東半島を清に返還した日で、ドイツ各地でナチスによる「非ドイツ的」な著作物の大規模な焚書が公開で行われた日で、イギリス軍がアイスランドに侵攻した日で、潜航状態での世界一周を達成したアメリカ海軍の原子力潜水艦「トライトン」がデラウェア州沖で浮上した日で、報道機関に「かい人21面相」から「グリコ製品に毒物を混入した」との脅迫状が送られた日で、ノッポさんのお誕生日です。

 本日の倉敷は曇りでありましたよ。
 最高気温は二十四度。最低気温は十七度でありました。
 明日は予報では倉敷は晴れとなっております。





 
 今はもう昔の事。
 狐が子供の頃のお話。

 明るい昼間。皆は外に出ていて狐は獨り庭で遊んでおりました。
 家に誰も居りませんでしたから、其処等はしいんとしてゐます。
 ところが家の何処かの座敷でかかつと子供の笑い聲がしたのです。
 狐は驚き、震えながらこつそり母屋に行ってみましたが、どの座敷にも誰も居ず、刀の箱もひつそりとして、垣根の檜がいよいよ青く見えるきり、誰も何処にも居ませんでした。

 かかつかかつと子供の笑い聲が聞こえます。
 遠くの百舌鳥の声なのか、野良猫が草叢を歩く音なのか、何処かで豆を箕にかけるのか、色々考えながら黙って聴いてみましたがやつはりどれでもないやうでした。
 確かに何処かでかかつかかつと子供の笑い聲が聞こえたのです。
 も一度こつそり座敷を覗いてみましたが、どの座敷にも誰も居ず、ただ御日様の光ばかり其処等一面、明るく降つておりました。

 狐は呟きました。座敷笑子?
 すると何処からか、はぁぁいという子供の聲がしました。
 狐は吃驚して飛び上がつてしまいました。
 しかしどの座敷にも矢張り誰も居ませんでした。

 暫らくするとかかつかかつという笑い聲は聞えなくなり、其処等はしいんとした静けさが戻つてきました。
 座敷童子? 狐は首を傾げながら庭に出て、その日は陽が暮れるまで獨り遊びを楽しんでおりました。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

運命がレモンをくれたら、それでレモネードを作る努力をしよう。

2020年05月10日 11時33分31秒 | VSの日記
 絵を描いてみよう。そうしよう。と、ふと思ってしまい、描き始めてみたのです。
 んで、例の「あれ」を題材にしてみようと思ったのです。
 描き始めてみて「この題材は思っていたよりもはるかに難しいじゃん。めっちゃ難しいじゃん」となってしまったのです。
 3本足でしかも魚の鰭みたいな足……。
 鱗だらけの躰……。
 「あれ? これはどのように書けばよいのか?」となってしまったのです。

 それでも、資料を集めて、描き始めたのです。
 お仕事の時間以外の殆どを費やしてがりがりと鉛筆を走らせたのです。
 まぢで食事の時間や睡眠の時間が惜しい。
 霞を食べて生きていければよいのに。
 寝ないでいても平気でいられたらよいのに。


 彩色の為の準備作業が一応終了。
 分解した各パーツを重ねてみる。


 各パーツはレイヤーごとに分けて黒で塗ってある。
 それを約20のレイヤーを重ねて透明度を調整。一番下が線画。
 重なり合ったところが色の濃い部分となる。
 単純に重ねると当然不都合なところが出てくる。
 彩色の際は、服の重なった部分や服と髪の毛が重なった部分には気を付ける必要がある。
 線画には色を塗る際には不必要な線を残してある。
 これは各パーツごとに分ける作業に必要な線であったから残していたので消さなければならない。
 背景の色イメージテストは行っているので本体の色イメージテストをしなければならない。


 どのような塗り方をするか。そのテスト版。
 髪の毛と顔とリボンと胸元の宝石を塗ってみた。
 あくまでテストなので、本番にこの色にするかどうかは分からない。
 この塗り方でどのような雰囲気になるのかテストしてみた。

 以前の背景のテスト版とは全く違う色の付け方。
 いくつか失敗しているところがあるけれども、この塗り方は面白い。
 私はペンタブレットを持っていない(そもそもタッチペンすら持っていない)ので、マウスの作業。
 それ故に筆使いで表現することは出来ない。
 上手い人はもしかしたらマウスで筆使いのような表現が出来るのかもしれないが、私には無理。
 なのでグラデーションツールとぼかしツールの多用で色を付けていこうと思っていたのだが……。今回の塗り方は色を塗っていて前よりも楽しい。
 今回のやり方は点描画の描き方と考え方は同じ。
 マウスでエアブラシの点を打つ。それを幾つも重ねていく。そして透明度を下げてぼんやりとした雰囲気を作る。
 筆使いは技術がいるけど、点を打つだけなら素人でもできる。マウスを一度クリックするだけ。
 でも、何処にどのように点を打つかで全く違うものになる……。
 うん。面白い!
 時間がかかるけど。

 今回の色の付け方が気に入ったので、少し前に行った背景のイメージ図は破棄する。
 今回のやり方で本体を塗った場合、背景も同じ塗り方にすべき。
 ただし、グラデーションツールやぼかしツールもポイントで使っていく。
 淡い雰囲気の絵にしてみたい。



 このペースだと完成するのはいつになるのだろ?  
 一抹の不安を覚えているところなのでございます。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする