舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

Y2 D'ASH『GO WEST -にせ西遊記-』観て来ました。

2013-07-29 23:15:57 | Weblog
7月26日(金)から始まった、Y2 D'ASH『GO WEST -にせ西遊記-』の公演。
僕は7月29日(月)に観劇して来ました。


観劇してきての感想ですが、色々思うところはあるものの、全体的に楽しく観ることが出来ました。
で、その「色々思うところ」について詳しく書くとどうしてもネタバレを含んでしまうので、今回はそこは書かないでおきます。

公演は8月4日まであるので、これから見に行く人もいるかもしれませんからね。
なんで、そういう諸々の感想なり批評なりは後々書くとして、今回は、純粋に見て楽しかったなってことをさらっと書いていこうと思います。







この公演を行っているY2 D'ASHという団体とは何なのか。
チラシによると、2001~2004年にかけて新潟市で活動していた「COMPANY ASH」という劇団があり、そこの作家が、星野あつシさんであった。

その星野あつシさんと、ここ最近、新潟で精力的に活動している劇団「Y2工房」とタッグを組んだのが、Y2 D'ASHだそうです。
で、「COMPANY ASH」がかつて上演した『GO WEST -にせ西遊記-』を、Y2 D'ASHが再演した、という流れだそうです。



まあ、そんな過去の話は演劇に興味ない人にとっちゃ何のこっちゃですよね。
てか、僕自身何のこっちゃなんで、ここらへんにして、感想を書いていきます。

えっと、僕は星野あつシさんの作品もY2工房の作品もここ一年で何作か観劇しているんですが…
個人的にはその中で『GO WEST -にせ西遊記-』は一番面白かったんじゃないかなって思います。



『GO WEST -にせ西遊記-』を見て、一番良かったと思ったのは、楽しんで作っているというのが伝わってきたこと。
それは役者はもちろん、演出家、演出だけでなく、衣装や小道具、音響、照明などからも、それは伝わりました。

演劇を作る上で「楽しむ」ことは絶対に必要だし、さらに「楽しんで作ることで人を楽しませる」という技術なり努力なりが必要だと思います。
後藤ひろひとさんも、「人を楽しませる人間は、人の200倍楽しんでなきゃいけない」って言ってたしね。



そういう観点から見て、『GO WEST -にせ西遊記-』は、「楽しんで作ってる」のが伝わってきたし、ちゃんと「楽しませてもらえた」舞台でした。
笑えるところはちゃんと笑える、アクションも楽しめる、感動もある(ちょっとベタな感じはしたけど)。

演劇と言うよりは、“娯楽活劇”と呼ぶにふさわしい作品だったと思います。
“演劇と言うよりは”って書き方をしたのは、演劇的な人物の掘り下げがちょっと弱い気がした部分が何か所かあるからです。

とはいっても、舞台が面白かったか面白くなかったかと言われたら、僕は面白かった、と思う。
少なくとも、100分間飽きることなく舞台を見ながら笑ったりドキドキする時間を楽しむことが出来る作品になっていたと思います。



で、この感じ何かに似てるなあって思ったんですけど、ドラえもんの映画なんじゃないかと思います。
ドラえもんの映画って子供にも分かりやすいストーリーの中に笑いも感動もアクションも詰まってるじゃないですか。

子供向けなんだけど、大人が見ても十分楽しめる、あんな感じ。
見た人を楽しませようという、“娯楽活劇”であることに徹している姿勢が、似てる気がしました。



なので、『GO WEST -にせ西遊記-』をまだ見ていない人は「仕事帰りに映画でも見ようかな」みたいな軽い気持ちで見て欲しいと思います。
敷居の高い舞台芸術というよりは、本当に「娯楽!」っていう作品なので、とても見やすいし、もしかしたら演劇を見たことのない人が見たらかなり楽しめる作品かもしれないですね。


とか俺がここに書くときっと集客が200人くらい増えるよ。
という訳で、『GO WEST -にせ西遊記-』、8月2日(金)~4日(日)にかけて後半戦な訳ですが、みなさん頑張って下さい!



詳しい公演情報、ご予約はY2工房の公式HPから。
Y2工房 公式ホームページ







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