昨年末、12/24~30にちず屋の2階で行った自分の作品展「ちひろdeアート」の中で、毎日朗読劇とトークイベントを行いました。
朗読劇のために「君と演劇」という短編小説を書き下ろしたので、ブログでも紹介したいと思います。
『君と演劇』
僕が岩瀬健(いわせたける)と出会ったのは、大学四年生の秋の学園祭でした。
学園祭の数日前、大学の劇団に所属する当時微妙に仲の良かった友人から、演劇のワー . . . 本文を読む
僕が4年前に書き下ろした小説『ボケとツッコミ』です。
これはもともと、4年前に僕が『チヒロ短編集』を初めて作った際に書き下ろしたものでした。
その後、小説の内容を何度か改変して現在の形になっています。
ブログで公開するのは、これが初めてです。
何故このタイミングで公開したかと言うと、12月の「ちひろdeアート」で加藤大輔さんに朗読してもらったからでした。
ゲストの人達の朗読が全体的に良かったの . . . 本文を読む
12月に行った「ちひろdeアート」のステージで、日替わりゲストのゼラチンズの里村さんに朗読してもらった小説「ロケット」です。
このステージのために書き下ろしたものでしたが、「ちひろdeアート」も終わったし年も変わったしで、せっかくなのでブログにて公開します。
『ロケット』
「私達、もう会わないことにしましょう」
そう言い終わると彼女は、振り返って歩き出した。
「もう一度やり直そう」
そ . . . 本文を読む
二年ぶりに小説を書いてみようって気持ちになったので。
はりきって、どうぞ。
「彼の洗濯機」
年上の彼氏が出来た。
仕事をしていて車を持っていて一人暮らしをしている彼は、私の周りにいた同世代の男たちとは明らかに違う、大人の男性だった。
彼の仕事が休みの日には、私は朝から彼のアパートに遊びに行って、時間の許す限りそこで過ごした。
一人暮らしの年上男性の部屋に上がるなど初めてだった私は、それ . . . 本文を読む
熊谷千尋・書き下ろし特別短編
「続・彼女 NEVER SAY GOODBYE」
今夜ついに最終回!!
(この物語は、先日再会した、僕の友人Nの体験談に着想を得て僕が書き下ろしたものです。)
前編である「彼女」はこちらから。
『あの時こうしていれば。あの日に戻れれば。あの頃の僕にはもう戻れないよ。』
その続編(つまり本作品)の第一話はこちら。
『書き下ろし特別短編「彼女」、続 . . . 本文を読む
熊谷千尋・書き下ろし特別短編
「続・彼女 NEVER SAY GOODBYE」
第六話!!
(この物語は、先日再会した、僕の友人Nの体験談に着想を得て僕が書き下ろしたものです。)
前編である「彼女」はこちらから。
『あの時こうしていれば。あの日に戻れれば。あの頃の僕にはもう戻れないよ。』
その続編(つまり本作品)の第一話はこちら。
『書き下ろし特別短編「彼女」、続編開始。連載小 . . . 本文を読む
熊谷千尋・書き下ろし特別短編
「続・彼女 NEVER SAY GOODBYE」
今夜は第五話!!
(この物語は、先日再会した、僕の友人Nの体験談に着想を得て僕が書き下ろしたものです。)
前編である「彼女」はこちらから。
『あの時こうしていれば。あの日に戻れれば。あの頃の僕にはもう戻れないよ。』
その続編(つまり本作品)「続・彼女 NEVER SAY GOODBYE」の第一話 . . . 本文を読む
熊谷千尋・書き下ろし特別短編
「続・彼女 NEVER SAY GOODBYE」
今夜は第四話!!
(この物語は、先日再会した、僕の友人Nの体験談に着想を得て僕が書き下ろしたものです。)
前編である「彼女」はこちらから。
『あの時こうしていれば。あの日に戻れれば。あの頃の僕にはもう戻れないよ。』
その続編(つまり本作品)「続・彼女 NEVER SAY GOODBYE」の第一話 . . . 本文を読む
熊谷千尋・書き下ろし特別短編
「続・彼女 NEVER SAY GOODBYE」
今夜は第三話です!!
(この物語は、先日再会した、僕の友人Nの体験談に着想を得て僕が書き下ろしたものです。)
前編である「彼女」はこちらから。
『あの時こうしていれば。あの日に戻れれば。あの頃の僕にはもう戻れないよ。』
その続編(つまり本作品)「続・彼女 NEVER SAY GOODB . . . 本文を読む
熊谷千尋・書き下ろし特別短編
「続・彼女 NEVER SAY GOODBYE」
今夜は第二話です!!
(この物語は、先日再会した、僕の友人Nの体験談に着想を得て僕が書き下ろしたものです。)
前編である「彼女」はこちらから。
『あの時こうしていれば。あの日に戻れれば。あの頃の僕にはもう戻れないよ。』
その続編(つまり本作品)「続・彼女 NEVER SAY GOODBY . . . 本文を読む
Nくんの切ない思い出の話と、新作書き下ろし短編。
一つ前の記事の続きです。
2/5(日)に友人Nに会った話。
一つ前の記事はこちら↓
「あの娘ぼくが芥川賞とったらどんな顔するだろう。」
これから書く話は、前に俺がNから聞いた話を元に書き下ろした短編を読まないと理解できないと思うので、読んでいない人は是非読んで下さい。
「あの時こうしていれば。あの日に戻れれば。あの頃の僕には . . . 本文を読む
5年ぶりの友人の話。二次会はしんみり編。
一つ前の記事の続きです。
5年ぶりに再会した友人Nと飲みに行った1/28(土)の夜。
最初に入った居酒屋では、近況を語り合っているうちに2時間ほど過ぎ、店を出ました。
その後、Nの知り合いがやっているという飲み屋で飲み直すことに。
そこは、東南アジア風のちょっとおしゃれな雰囲気のお店でした。
キャンドルなどもあり、カウンターに座り、ゆっくり . . . 本文を読む
勢いだけで書き始めた小説がまさか三部構成になろうとは、一体誰が予想しただろう。
いよいよ最終回です。
はりきって、どうぞ。
見渡す限り、空と砂漠しかない。
照りつける太陽の下、ヒデオは一人アメリカ大陸の大地を歩いていた。
高校を中退してから、3年の月日が流れていた。
中退したばかりのヒデオは特に何をするでもなく毎日を過ごし、本来なら自分が卒業するはずの時期まで、部屋からはほとんど出ない . . . 本文を読む
昨日、深夜のノリで書き始めた小説の続きです。
物好きな人はどうぞ。
私にはタカイチの過去が見えてしまう。
誰にも話したことのない、私だけの秘密だ。
「だから私に嘘ついたって無駄なのよ」
半ば投げ捨てるような口調で私が言うと、
「嘘か。確かになー、嘘はバレた時がカッコ悪いからな」
と、タカイチが突然感傷にひたるような口調になって言った。
「どうしたのよ急に」
「俺さ、すっげーカッ . . . 本文を読む
おもしろいお風呂のブログを発見しました。
おも風呂
という訳で、深夜のノリだけで小説を書き始めました。
「嘘とウサギ」
教室に入ると、ほこりっぽい空気に朝の日光が差し込み、光の筋を作った。
いつもと変わらない教室の風景。
自分の机に座り、二つ斜め前の席に目をやる。
ヒデオは今日も学校に来ていない。
昨日も来なかった。
もうすぐ大学受験の季節だと言うのに、志望校も決めずに . . . 本文を読む