舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

映画「れいわ一揆」観てきました。

2020-12-08 23:21:33 | Weblog


12/8(火)、シネ・ウインドで「れいわ一揆」を観てきました。







新潟市では、シネ・ウインドで12/6~11(金)の6日間限定上映でした。





予告編はこちら。



2019年の参議院選挙での「れいわ新選組」を追ったドキュメンタリーで、なんと4時間以上もある映画なのですが、想像以上に面白くて引き込まれ、あっという間でした。
上映前に原一男監督の舞台挨拶もあり、「10人の候補者、一人一人の言葉に注目してほしい」「色んな言葉を伝えたくて4時間になった」とのことだったのですが、実際、言葉の力を強く感じる映画になっていたと思います。

候補者の一人、安冨歩さんを中心に撮っていく映画になっているんだけど、そもそも原監督は最初かられいわ新選組や山本太郎さんを撮るつもりではなかったそうなのです。
というのも、そもそも原監督はこの映画の一年前に安富さんにインタビューしていたことがあり、その縁で安富さんからある日「選挙に出馬することになったので原監督に撮ってほしい」みたいな連絡がきたそうです。

そこで、原監督は安冨さんに会いに行って、初めてれいわ新選組の存在や、代表が山本太郎さんであることを知ったということ。
そして、安冨さんを中心にれいわ新選組の候補者を撮っていくうちに、彼ら一人一人の魅力に惹かれていき、結果4時間になってしまった、ということらしいです。

で、僕も実際に映画を観たわけですが、確かに原監督が言うように、一人一人の候補者がすごく魅力的だし言葉にもすごく力があるなあと感じました。
政策の賛否は人それぞれだと思いますが、とにかく、本当に彼らは日本を良くしたくて選挙運動をしているんだな、ということがすごく伝わってきました。

この映画の主人公である安冨歩さんは、トランスジェンダーで女性の服装をしていて(女装ではなく、女性装と安冨さんは呼んでいる)、自然と都市や人間との関係を考えるために馬を連れて全国で演説を行い、政策では子供の未来を守ることを訴え、町中で子供とも積極的に会話しています。
もうこの時点で、今までの選挙では見られなかった、選挙を面白いものにしたい、もっと選挙を身近なものとして考えてほしいという気持ちが伝わるし、すごく魅力がありました。

他にも、沖縄の創価学会員だけど公明党は創価学会の平和の精神を持ってないと主張する野原善正さんとか、元東電職員で拉致被害者の蓮池薫さんの兄の蓮池透さんとか、元派遣写真でシングルマザーの渡辺照子さんとか、色んな日本が抱える問題の当事者である人達ばかりが集まるわけです。
だからこそ、その言葉には体験者、当事者ならではの説得力があったと思います。

で、選挙結果は障害者である舩後靖彦さんと木村英子さんの二人が当選していて、山本太郎さんは自分も含めて全員当選したかったと言っていたけれど、僕はこうして障害者を国会に送り込んだだけでもすごい快挙だと思っているし、その作戦も良かったと思っています。
そして何より、結果はともかく、あの選挙運動自体にすごく大きな意味があったのではないかあと、映画を観て思いました。

というのも、何度も言うように、れいわ新選組の候補者達の言葉にはすごい力があったので、たとえ選挙結果に反映しなくても言葉が人々の心を動かして、確実に日本にプラスの影響があったと思うし、人々が政治を考えるきっかけにもなったと思うんです。
何より、こんな映画が作られてしまったことが、れいわ新選組の活動に意味があった証拠だと思うし、そしてこうして映画が作られたことで、その言葉は多くの人に伝わり残っていく、それはすごく意味があるとことだと思いました。

だから、選挙運動のドキュメンタリーである以上に、日本の人達が政治を考えるために必要な言葉を記録したという意味で、僕はいい映画だと思いました。
れいわ新選組を支持する(した)かどうかはさておき、聞いておいて損はない言葉がたくさん出てくる、観ておいて損はない映画だと思いました。

ちなみに、途中で自民党の演説のシーンも登場するけど、典型的な「~~候補をお願いします」って機械的に読み上げるやつで、れいわ新選組と全然違って頭に残らないと思い、すごく対照的だと思いました(あえてそういう場面を選んでる可能性はありますけどね)。
あと、自民党関連で言うと、真面目な映画だけど笑えるシーンも実は結構あり、僕は安冨さんが自民党の演説を見ていたられいわ新選組の候補者と気付かれずにチラシを渡されるシーンで爆笑しました。
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