

4/14(日)、新潟絵屋「後藤充展 色見本-階層」を見に行ってきました。
キャンバスに塗られた様々な色の絵の具。
一見単純に見えて、様々な色の絵の具を複雑に混ぜると色が濁ってしまいがちなところを、決して色と色が混ざりすぎずに絶妙に互いの色を引き立たせ合っていて、決して簡単に描けるものではないと思いました。
それはまるで、夕焼けの橙色と夜空の藍色や、緑の木々の中で際立つ花の色などが、混ざり合いつつも引き立て合っているような、そんな風景を思い起こさせました。
世界はこんなにも鮮やかな色で溢れている、そんな気持ちになる展示でしたね。
後藤充さんが在廊されていたので聞いてみたのですが、もともとデザインや写真の仕事をする傍ら、街角のスナップ写真を撮り、次第にその写真をデジタルで重ねた作品を作るようになり、現在は色を重ねる絵画も描いているとのことでした。
どの表現がメインということもないそうで、多才な表現者のようで、実はやっていることはいつも同じ、日常の中で見逃してしまいがちなものをとらえることと語っていました。