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10/23(水)、砂丘館「栗田宏展」を見に行ってきました。
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新潟絵屋でも展示中の栗田宏展では、砂丘館ではさらにたくさんの作品がギャラリーだけでなく和室や廊下など建物の至るところに展示。
そして一つ一つにタイトルやキャプションはついていないので、無料配布された説明書を見ながら砂丘館を巡るのは、まるで探検のような楽しさ。
砂丘館を巡りながら、会場内の場所によって描かれた時期やその時々の作風の特徴が分かるような作りになっている。
横長の大きめなキャンバスを鉛筆などの細かい筆跡で埋め尽くした「気」や、墨を塗り重ねた「墨」、五泉で描かれたというキャンバスを白く塗りつぶした「作品」の中、妻を描いた唯一の肖像画「栗田秀子の肖像」や、そんな彼と親交のあった作家が描いた唯一の栗田宏以外の作品「齋藤隆作 栗田宏の肖像」などなど。
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蔵の砂丘館ギャラリーの中には、大きめのキャンバスに色付いた細かい線の集まりと広がりの変化を表現した「密」という作品がたくさん。
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さらに、栗田宏が使っていた短い鉛筆たちと、鉛筆を削っていたナイフも展示。
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2階には、キャンバスに色を塗り重ねることで音や光から感じたものを表現した「音」や「光」、黒い線で円を描いた「日記」、さらに細かい線の集まりが顔のような形になった「顔」という作品も。
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また、絵を描くこと以外にも自宅に陶芸用の窯を作るほどこだわったという、陶芸作品も展示されていて、栗田宏の表現の芸術を追求し続けた探究心を感じました。
中には亡くなる直前まで病院のベッドの上で描き続けた作品もあったし、特に生涯愛したという「桜」という作品はキャンバスに塗り重ねた桜色の絵の具が本当に満開の桜に見えてきて美しかったです。
本当にまるで日記を描くように自分の気持ちを絵を描くという行為にぶつけ続けたのが栗田宏であり、その生涯を砂丘館を巡ることで追体験できるような展示でした。