羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 6

2015-05-23 21:20:31 | 日記
行っていた頃からでございます。スタンドのことをお教えしなければならないのてすが、その、勇気が無くて。言い出せないまま日本に着いてしまいました」「ホリィさんの体力はもう限界です。あと数日の命です。私からお伝えしてもいいのですが」「いいえ、ホリィお嬢様に関して、私はずっと奥様に嘘をついてきました。この私から話します」決心したローゼス。「本当にDIOという男を倒せば治る可能性は有るのですか?」「はい、その男を倒せたら。スタンドという見える者だけに見えるエネルギーに、ホリィさんは圧倒されているのです! それもDIOという男の邪悪なエネルギーに!!」たぶん亀を持つ黒服のイメージの中で全裸で木苺? の蔓に縛り上げられるホリィ!! 黒服の創造力ッ!
「夫人にスタンドは見えません。しかし死相というものは会った瞬間感じるものです。ここで今、ジョースター夫人に話しなさい」「し、死相!」動揺を隠せないローゼス!「ほら、ローゼス! 何してんのよぉ!」どんぶりを手にスージーQが店から出てきた。「あんたもカレーぃうどん、食べなさいよ」手袋したまま奇妙な箸の持ち方のスージーQ、あえて蕎麦は頼まなかった! 黒服と顔を見合わせるローゼス。今度こそ意を決し、スージーQに歩み寄るローゼス。
「奥様、お話ししたいことが」「OHぅッ!」ここでスージーQは別のモノに気を取られた。またカメラを回し出す。「この奇妙なドリンク剤の自動販売機も撮っておきましょうかねぇ」避妊具の自販機を撮り出すスージーQ。慌てるローゼス。「奥様、お止め下さい! それはドリンクではございません! き、聞いて下さい奥様!」「ええ、何を?」「実は、お嬢様」「ハァッ!! この日本人変わってて格好いいわぁ!」スージーQは今度は通りすがりの女連れのヤクザに関心を示し撮影し出した。
     7に続く 

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 7

2015-05-23 21:20:07 | 日記
「hello、helloぅ。ぎぶみースマイルぅ」「おおいコラァ! 何撮り晒しとんじゃあワレぇ!!」激怒するヤクザ。「げぇ?! 奥様! お車に!」慌ててスージーQを車に入れようとするローゼス。「待たんかいコラァ! そのカメラ、寄越しやがれ、ワレぇ! なんじゃあコラァッ。ジンガイの婆ぁかぁ!!」ヤクザはスージーQの襟首を掴んだ。ローゼスの顔色が変わった。「おい、そこまでだ。奥様の体に触れるんじゃない!」ローゼスは強烈な後ろ回し蹴りをヤクザに放った! バゴォゥッ!!「グベァッ!」ヤクザは吐血してぶっ飛んだ!!「奥様! 少し日本のことを勉強して下さい!」「はぁい」さすがに少し反省するスージーQ。亀と一緒にさっさと車戻った黒服はやや呆れていた。(言い出せなかった! 奥様が悲しむ姿を見るなんて!)追い込まれたローゼス!!
ローゼスの運転する車は都市部を抜け、山中の承太郎の実家の有る街が見下ろせる峠道を過ぎ、緑の多い街へと入って行った。(とうとう言えずにここまで来てしまった。もうすぐ空條邸が見えてくる。今ここで言わなくては! 私からいわなくては!)ハンドルを握る手に力が入り、脂汗をかくローゼス。「ローゼス、私に言いたいことがあるのね。あなたが悩んでいることは、もう私にはわかっている。私の娘の命が危ない」驚愕するローゼスと黒服! ちょうど空條邸の前に着き、車は停められた。「ニューヨークから電話をすると、ホリィはいつも明るく気丈に振る舞っていました。ちょっと風邪を拗らせただけだって。ジョセフも旅先からいつも元気にしてるよ、忙しい忙しいって電話してくるわ。でもなんとなくわかったの。娘と夫にとても大変なことが起こっているって。50年も一緒に生活した夫だし、私が産んだ娘ですもの」感じ入るローゼスと黒服。
「私もこわかったのね。確認するのが怖かった。
     8に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 8

2015-05-23 21:19:57 | 日記
娘に会いたいと思う一方、会いに日本に来るのが怖かった」「この際ですから、はっきり申し上げるべきでしょう」 黒服は後部座席へ振り向いた。「ホリィさんの命はあと数日が勝負。ジョースターさん達は原因を取り除く為、エジプトへゆきましたが、いい知らせはまだ有りません」「お教えしなかったことをお許し下さい奥様。お嬢様に我々がして差し上げられることが何も無くて、それが辛くて、それが残酷で」身を震わせるローゼス。
「何をバカなことを言うのですローゼス! ホリィの為にしてやれることが、一つだけ有るわ。ローゼス、いいですか? 娘の為にできること、それは信じること。私には詳しいことはわかりません。でも信じます。私のジョセフと孫の承太郎が、私の娘の為に何かをしようとしているのなら、そのことを信じます。50年昔、イタリアであの人と知り合って以来、期待を裏切られたことはただの1度として有りません! あの人は1度やると決意したら、必ずやり遂げる人です」スージーQははっきりとそう言った。
閑寂な様子の空條邸に入ったスージーQはホリィが床に着く部屋を訪れた。医療機器に繋がれ床で苦しげにしていたホリィは気が付き嬉しそうに振り向いた。「ホリィ」歩み寄ったスージーQは床の娘を抱き締めた。「お母、さん」ホリィも弱々しく抱き付いた。部屋の外でローゼスは直立不動だった。「承太郎とジョセフを信じるのよ。必ず元気になって、そして家族がまた一緒になれるわ」「お母さん」スージーQはホリィの手を取りそう言って聞かせた。外のローゼスは帽子で顔を隠し堪えようとしたが、「奥様、お嬢様ぁ!」泣き出してしまうのだった。
館の廊下を走る承太郎とジョセフと花京院。ポルナレフ達と同じルートを進んでいるらしい。その足音を上階で床に耳を当てて探る小男がいた。
     9に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 9

2015-05-23 21:19:45 | 日記
「ヴァニラ・アイス、ケニー・G、ダービーの弟。ケッ、やっぱりお前等は阿呆供だったぜ!」バシッ! 小男は床を打ち、逆に天井に張り付いた!「クヒケッ! クヒヒ、クケェッ!! 腹の底からザマミロ&スカッと爽やかな笑いが出てしょうがねーぜぇッ!! クヘ、フェフェフェッ! この俺を『ヌケサク』だなんて呼びやがって! 逆にヤられちまったのはテメー達だぜぇ!!」ヌケサクは回想を始めた。「ヌケサク、貴様の能力でジョースター達を倒すのは無理だ」テレンスは言った。「黙って引っ込んでろよ」イケメン風の物言いだったケニー・G。「おおい! 俺にも手柄を立てさせてくれよぉ!」懇願したヌケサク。ヴァニラは言った。「所詮、貴様はただの吸血鬼」お前もな。「余計なことをしてみろ、俺達がテメーを殺すぞ?」当たり強かったケニー・G。「大人しく補欠してろ、ヌケサク」テレンスは言い捨て、3人は去って行った。思い出し、怒りが沸いてきたヌケサク!「承太郎を殺るのはこの俺様だ!!」ヌケサクは天井を飛び降りた! ならなぜ張り付いたんだ?!
穴の空いた階段を走り上階へ駆け上がる承太郎達! 上がると花京院が何か気付いた!「待て、右前方に何かいる!」花京院は探知特性に目覚めた!! 奥の扉から右手と左手が逆になった小柄な女が現れた! ヌケサクと同じ服を着ている。ヌケサクだ!!「女だ」ジョセフが固い反応をすると、ヌケサク女は悲鳴を上げた。「ゆ、許して下さい! 血を吸わせないで下さい! 許して下さい!」雑な台詞のヌケサク女。「血を吸わせないでぇ、私の血を吸わせないでぇ、ああ!!」泣いて座り込むヌケサク女。「なんでも言うことを聞きます、だから命だけはお助け下さい! ああ!」大泣きするヌケサク女。「おい、君待て。落ち着きたまえ!」近付くジョセフ達。
     10に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 10

2015-05-23 21:19:33 | 日記
「もう、逃げようとはしません! 命だけはお願いですぅ!」「落ち着くんじゃ! ワシ等はDIOの手先ではない。吸血鬼ではない! 味方じゃ。助けてやるから落ち着くんじゃ」さらに近付くジョセフ。「はぁ?! 味方? はぁはぁ、味方ぁ? 本当に味方なのですか? 本当に助けてくれるのですか?!」「そうだ、味方だ」承太郎も近付いてきた。ヌケサク女は喜びの表情を見せたが、その顔はスタープラチナにぶん殴られ、「ブゥアアァッ!!」ヌケサク女はブッ飛ばされた!「但し、正義の味方だ」承は指を立てて言い放った。「その通り、助けてやるともじゃあ、お前が地獄へ落ちるのを助けてやる。なぁ、花京院」「うん」ヌケサク女は「う、うご、げッ」と痙攣していたが、体を反転させて女の『後頭部』にあるヌケサクの顔を出した。「パァッ! バカなぁッ?! なんで? なんでぇ? どうしてばれたんだ!! 俺の無敵の能力がぁッ?!」絶叫するヌケサク!
「頭の後ろに女の顔が有るのが貴様の能力か?」呆れる花京院。「裏返るのなら、右手と左手も逆にするんだな」忠告してやるジョセフ。見えるらしい女の顔で逆になってる手を見るヌケサク。「はぁ?! そうか! 気付かなかったぁ。しまったぁ!」「おい、ヌケサク」「ん?」「DIOの部屋はどこだ? 教えろ」「承太郎、再起不能にするなよ。案内させよう」「このッ! テメー!」立ち上がり、戦う構えのヌケサク!「ヌケサクと呼んだな!」怒ったヌケサク!「ブッ殺ぉっすッ!! この俺はDIO 様の血が体内に入り不死身になっているのだぁッ!」解説しながら牙を剥いて承太郎に飛び掛かるヌケサク!
突き出されたスタープラチナの腕にかじり付くヌケサク!「あぅ?」絶望的な顔をするヌケサクの後頭部の女。牙が刺さって身動きが取れない。「ほう、今不死身と言ったな。テメーもDIOと同じ吸血鬼なのか。
     11に続く