羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

デスノート 6

2015-09-07 21:19:38 | 日記
ハルは鞄から出したデスノートを月に渡した。「キラには逆らえないんですよ。ご苦労様でした」ハルは無表情でバイクまで引き返し、走り去った。ハルは魅上に書かせたデスノートの書き込みに操られていた。月にデスノートを渡し、自分は人知れず自殺するよう指定されていた。
「うふふ、ふふ、ははははっ、ハッハッハッ! やっと戻ってきたぁ」異様な様子で喜ぶ月。「新世界が、もうすぐ!」「月」笑っていると後ろから総一郎が声を掛けてきた!「父さん」青ざめる月。咄嗟にデスノートを背に隠す月。「どうしたの? ずっとそこにいたの?」「お前がキラだったのか、月」月に歩み寄る総一郎。「何言ってるんだよ? 疲れが溜まってるんじゃない? 早く家に帰ろ」「お前がキラ何だろ?」「違うって」「月!」「違うよ」「じゃあ、今お前が手にしている物は何なんだ?」答えられない月。「全てを認めて罪を償え」「違う」「何が違うんだ?」総一郎は目の前に来ていた。「メロだ、メロだよ!」ノートを差し出してみせる月。「アイツが俺に渡せって、日村に言ったんだ! くそぉ、ハメられた。俺をメロにハメられたん」「月ッ!!!」総一郎は叫んだ。
「お前は、誰だ? 私の知ってる息子の夜神月はどこに行ったんだ? いつからそんな平気な顔で嘘をつけるようになったんだ。Lが死んだ時も嘘をついていたのか?」泣き喚いてみせていた月。「お前の心はどこにあるんだ? どれが本当のお前何だ?」笑ってしまう月。「それを持って、一緒に出頭しよう」さらに歩み寄ると、月はデスノートを両手で抱え込んだ。「自首しよう月」デスノートを掲げる月。「これは、これ。デスノートじゃないよ? 違うよ。もう止めよ、父さん。ね? 早く帰ろうよ。粧裕も待ってるからさ」総一郎はむごんでデスノートを奪った。「何、すんだ」「これが
     7に続く

デスノート 7

2015-09-07 21:19:26 | 日記
デスノートでないのなら、名前をここに書いても私は死なないはずだ」「父さん」「そうだよな? 月」何もできない月。「以前、お前を疑った時のことを覚えているか?」『お前がキラなら、私もここで死ぬつもりだった』かつて総一郎はそう伝えていた。「あの日から私はお前を信じることに決めた。何があってもだ。子供を信じるのが親の努めだと思ってたいた。だからLに、目を背けるなと言われた時も、お前のことだけは信じた。だが、Lはキラに殺されてしまった。Lの死は私の責任だと思ってる」「父さんの責任じゃない」「もしお前がキラだというのなら、そうなってしまったのは父さんの責任だ」総一郎を見ている月。
「月、一人で苦しんでいるのに気付いてほしいと、言いたかったんじゃないのか? 父さんがもっと早くお前の悲鳴にもっと早く気付いていれば、お前の嘘に、苦しみに、気付いてやっていたら、月」「もう止めよう、父さん」これまでの闘いを思い返し、涙目になる月。総一郎はその場に座り込み、ペンを取り出し、『夜神』と名前を書き出した。「嘘だろう?」続ける総一郎。「止めろよ、父さん。止めろよ! 父さん!!」あと一筆で名を書き終えるところまできた総一郎。
「お前の中で葛藤が生まれているなら、それが人の命を奪うということだ。命の重さだ」「この苦しみが本物なら、俺はやっぱり犯罪者を許せない。気付いたんだよ、父さん。こんな俺でも、世の中の為にできることがあるって」「人を殺して何が世の中の為だぁッ!!」「俺だって、色んなモノ犠牲にしてきたんだよ! 父さんなら、俺の気持ちわかるだろう?! 目指すところは一緒何だよ! みんなの平和を守る為何だよ!」「お前は間違ってる。目を覚ませ、月」総一郎は最後の一筆を引いた。立ち上がった総一郎は涙を溢す月に、「これが最後に父さんがお前にしてやれることだ」
     8に続く

デスノート 8

2015-09-07 21:19:04 | 日記
と言ってデスノートにオイルを振り掛け、ライターの火を近付けた!「止めろぉッ!!」絶叫して飛び付く月! 引き離そうとする総一郎!「うあぁあああッ! 止めろぉ! 止めろッ!!」喰い下がる月。揉み合いの中、「うっ!」総一郎は苦しみ出し、月と共に倒れ込んだ。デスノートを強く握ったまま、総一郎は絶命していた! 月は憑かれたように総一郎の指をからデスノートを奪おうと両手で力を込めた! 必死の形相で奪うと、「はぁ、ははははっ」月は袖でオイルを拭き取り、デスノートを抱き締め、荒い息で醜く笑った。
その後、粧裕の泣く霊安室に、月に案内されて駆け付けた模木達が入ってきた。「ああっ!」頭を抱える模木。「父は心臓麻痺で死にました。俺、見ました。父さんが、日村と話しているところを。俺、追い掛けようとしたんです。そしたら、父さんが苦しみ出して。デスノートを奪った日村、逃亡したメロ。全部アイツらの仕業です。必ず捕まえるよ、仇は取るからね、父さん」月は消耗し切った様子でデタラメな嘘を機械的に述べ、霊安室を去った。(父さんのおかげで目が覚めたよ。神になる為には犠牲はしょうがない。キラをおう者は誰だろうが、消してやる!)月は冷たい顔で考えていた。
メロの新しいアジトにハルが現れた。「ハル。ノートは?」無表情のハルは鞄から手榴弾を取り出し、ピンを抜いた!「まさかキラに?!」メロは驚愕し、次の瞬間、手榴弾は爆発した!! 事態の展開に、リュークは飛び回って楽しんでいた。「人間って、面白ぇ~ッ! いや、恐ろしいぃ」愉快で堪らないリューク。一方、『お前の心はどこにあるんだ?』月は父の言葉を思い出していたが、(神になる為には、心も捨てる!)そう暗く、誓っていた。
・・・メロ一味のノープランぶりたるや! 死んでからが本番だったが、今んとこあんまフォローできてないぜ、Lッ!