羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

表参道高校合唱部!

2015-09-12 22:52:08 | 日記
「恋の季節が終わっちゃったよぉ」の『わっちゃった』のところがヘンテコなのは演出なのかミスっちまったのか、里奈のキャラ的にどっちか? 判断着きかねるところだったぜ。今回、序盤は長回しであるシーンから次のシーンにそのまま繋がるというのがちょこちょこ有って画的に面白かった。途中も背景の生徒達何かが色々してる感じだったかな? ベランダで告白される前の何とも思ってないモソモソ話す里奈も可愛かったが、美子やピアノ子に打ち明けてはしゃいで頭を揺さぶる件が美子達の揺すり方が思ったより控え目だったから自分でガッツリ揺すってヘビメタの人みたいになっとったよ。
「何であたしだったの?」とバーバパパを抱える里奈も相当可愛かった。地球で一番バーバパパが似合うと思われる。安定の猫耳も確かな実力を遺憾無く発揮していた。「いつからあたしのことを?」と徐々に話が食い違いつつ高まる里奈もグッドだ!「知らなかった」と海風強い里奈もグレート! 顎を上げたキス待ち顔もパーフェクトッ! これだけ可愛い顎を少し上げた顔は森川さんか南アフリカのミーアキャットくらいのものだろう。ここから「ごめん、やっぱり無理」と里奈のとんだ受難の回となったワケだったがね。内心ちっと安心したけどさ!
里奈以外の件だと優里亞は失恋の見通しだが、真琴的にどう処理したもんかな。たぶん話が予定より伸びてるからカップル成立後に付き合ってる状態のターンが結構ありそう。何か学校存続とかぶっ込んできたし、えみりティーチャーもサラッとバイだと判明! 宮崎も解決後は「ドキドキしちゃうよ、アハハハ」とサックリ対応。脚本変わっても話の締めは基本ごちゃごちゃしない。出来すぎ君だけ引っ張ったが、これも解決回に入ると早いだろう。
もう後日談っぽい話になってきてるが、どういう力技で降ってわいたような新トラブルを解決してくのか、見物ですな。

うしおととら 1

2015-09-12 22:51:56 | 日記
(あれ? あたし、誰かにおんぶされている)子供の麻子は眠りから目覚めると少年におぶられていた。空は絵本のような星空だった。(この人、昔から誰かの為に傷だらけになっていたような)おぶって歩いている少年は傷だらけ。目覚めたばかりの子供の麻子はウトウトとしていたが、「あっ」気が付いて何か言い出そうとすると、中学生の麻子はハッとなって目覚めた。ため息つく麻子。「何でこんな夢っ、あいつのせいだ!」起き掛けに急に勢い付き、布団から立ち上がる麻子。「何も言わないで消えたりするからっ!」朝から怒る麻子だった。
「ふーん、これが鏡ねぇ」「どぅだあ、素晴らしいだろう?」同じ朝、真由子は父が苦労して手に入れたという中国骨董の鏡の『裏面』を見ていた。と、鏡が鼓動したように感じて驚く真由子。「やっぱり好きになれない」真由子は直感的にそう言って父をがっかりさせた。真由子の両親はその日から夫婦で欧州旅行に出掛けるという。
一緒に登校しながら今夜のお泊まり会について話す麻子と真由子。「昔はよくお泊まり会をやったよなぁ」子供の頃の真由子とのお泊まり会を思い出してる内にバットを持った潮らしい子供の後ろ姿を思い浮かべ、麻子は不意に黙ってため息をついた。「この頃ため息多いね」「え? そんなこと無いよ」「さてはぁ」「何ですぐそっちに話を持ってゆくのよっ」「だって、潮君が何日も学校休む何ておかしくない?」「ズル休みに決まってるでしょう?」麻子は取り合わない素振りを見せた。
だが、学校にくると1日ぼんやりしていた。もう帰る段でもぼんやりしている麻子。同級生に「帰りどっか寄ってく?」と聞かれても「あ~ん」「この前のCD聴いた?」と聞かれても「あ~ん」。終いに「餡パンの中身は?」と聞かれて「あ~ん」と答える有り様の麻子。「ああやっぱり、蒼月がいないせいでぇ!」
     2に続く

うしおととら 2

2015-09-12 22:51:45 | 日記
「おおっ、麻子の愛しい人!」同級生二人がからかうと、「何ですってぇ?!」麻子は動揺した。真由子も麻子のクラスの前まで来て、様子を見ていると間崎と礼子も教室に来た。どう見ても気合いの入った体育教員風の間崎。「蒼月いるかぁ?」「あ、間崎さん。礼子。蒼月は今日も休みです!」「そうか、見たがってた雑誌持ってきたのに」バイク雑誌を持ってる間崎。「あいつ、どうしたんだ?」「知りませんよ! 間崎さんまであたしがあいつの子守りだと思ってる!」顔を見合わせる間崎と礼子。「じゃあな、またな」余計なこと言わずに去る間崎。「思っていないのは、麻子だけかも?」礼子は軽く言って、間崎と去って行った。
これに赤面すると、同級生達は麻子を更にからかい、照れた麻子が「キィーっ!!」暴れ出した! 一通り暴れ、自分の席で麻子が不貞腐れ、ムードメーカーの潮が居なくて男子も元気が無いと同級生達に相談され、ずっと様子を見ていた真由子は「わかった」と自分の役割を受け入れた。「麻子! 帰りに潮君とこ行ってみよう?」「ええ? あたしはあいつのことなんかっ」「あたしが行きたいの! 付き合ってくれる?」「別にいいけど」「じゃあ善は急げね! 行こ行こっ!」真由子は上手く麻子を教室から連れ出した。(潮君、とら君、どこかで元気にしているんだろうけど、麻子も心配してるよぉ?)真由子はもう寺には居ないことは察していた。
「遠くの親戚に急に用事ができてなぁ、ワシの代わりに行かせたのよ。ハハハっ!」芙玄院で紫暮は笑って答えた。その帰り、怒っている麻子。「親戚に用事何だか知らないけど、行く前に一言言ってくれたらいいのに! 心配して損した!」「やっぱり心配してたのね」「え? してない。してないったらしてないのっ!」強情な麻子に真由子は笑ってしまった。
鎌鼬の家の庭先で、
     3に続く

うしおととら 3

2015-09-12 22:51:36 | 日記
派手にくしゃみをする潮。結構、のんびり滞在している!「誰かが俺の噂をしている」「ボケカスアホって噂だろ?」屋根にいるとら。「何ぃっ!」「何だぁ?」また喧嘩しそうな雰囲気で家の戸が開き、かがりが顔を出した。「蒼月様、御夕食の準備が」「おう、サンキュー!」中へ入った潮はもりもり食べた。「旨ぇっ、おかわり!」「はい」飯をよそう雷信。「ふんっ、ワシはあのハンバッカてのを喰いてぇな!」傍で宙に浮いてるとら。「ああ、ハンバーガー? その内また食わせてやるよ」「ホントかぁ?!」喜ぶとら。「ところで、本当に明日出発なさるんですか?」「まだゆっくりしてらっしゃればいいのに」きっちり正座のかがりと雷信。「いやぁ、ごたごた続きでだいぶ学校休んでるし、取り敢えず港に移動して、フェリーで北海道に向かうことにしたんだ」「そうですか」「寂しくなります」かがりのボディコン服は布地が足らない様子だった。
食後、「あいつら、元気にしてんのかなぁ」と庭の池の前で歯を磨く潮。と、水面に映った月を揺らして波紋が起こった。「ん?」水面に麻子が映った!「中村じゃないか?!」音声は無いが、口の動きでわかった。「ま、ゆ、こ。真由子だと?!」麻子は必死の形相で件の鏡を抱えている。その姿は掻き消え、元の水面に戻った。「待て! 消えるなぁ!」池に入ったが、その姿はも浮かばなかった。潮は急いで鎌鼬の家に戻った。「とらっ! 鎌鼬でもいい! 水に浮かんだやつの声を聞く方法を教えてくれ!!」「水に浮かんだヤツ」「水の鏡、でしょうか?」唐突な潮の問い掛けにもとら達はすぐに対応した。
程無く、霧立ち込め、烈風の吹く岩山を槍を手にした潮が雷信とかがりの案内で移動していた。とらも浮いて続く。「また面倒なことだったら、ワシは降りるからな!」「おうおう、勝手にしろよっ!」「全く、おめぇってヤツはよぉ!」
     4に続く

うしおととら 4

2015-09-12 22:51:27 | 日記
とらと揉めつつ、岩穴の前まで来た潮。「あの方なら答えてくれるはずです」潮に言って聞かせるかがり。「雲外鏡の御爺! 鎌鼬です!」礼儀なのか合図なのか? 鎌を出し、刃を煌めかせる雷信。「雲外鏡の御爺っ!」同じようにするかがり。岩穴の奥で丸い鏡のようなモノが閃き、霧が吹き出し始めると鎌鼬達は鎌をしまい、頭を下げた。「おうおう、怒鳴らなくてもいるわいなぁ」鏡に髭を蓄えた一つ目の頭が付き、脚も1本付いた妖怪が現れた。
「おうおう、お前ら、達者でおったか?」「はい」雷信と話す内にカタカタと震え出す雲外鏡。「何か、何か変じゃぞう?」槍に気付く雲外鏡!「うわぁああーっ?!」髭を吊り上げ、鏡にヒビを入れて驚く雲外鏡っ!「己ら、なんちゅう奴を連れてきたんじゃあいっ!!」雲外鏡は慌てて岩穴の奥へ逃げ出した。「獣の槍じゃ! 獣の槍じゃあ!!」「ちょっと待ってくれ! 俺は別にっ」「この方は見境無しに殺す方じゃない!」雷信に言われても逃げ続ける雲外鏡。「うるさいわぁ! 獣の槍ぞ! 我らが妖怪を倒す為の槍ぞ!」「ですがこのお方は!」かがりも呼び掛けたが、止まらない雲外鏡。「帰ってくれ! すぐ帰れっ!」もう泣いて逃げているととらに捕まる雲外鏡!「えっ?!」「せっかく来たんだジジイ。それはねぇだろ?」「な、長飛び丸様でぇええ」雲外鏡は観念した。
雷信から事情を聞き、「頼むよ!」と悪気無く潮に槍を持ち出され、雲外鏡は何百年ぶりかに『過去』を映し始めた。買い出しをして真由子と共に真由子の家に来た麻子は『鏡』のあるリビングで制服から着替え出しつつ、話していた。「これ何?」「それよ、お父さんが買った古い鏡って。あれ? 麻子、鏡動かした?」「まさか」鏡は『表』に向けられていた。(娘、若い、女ぁあっ)鏡に潜むモノは浅ましく呟き、鏡は独りでに着替え話す麻子達を映した!
     5に続く