月と総一郎は車で受け渡し場所に到着した。ニアの指示で模木と相沢は裏口、松田は入り口からやや離れた特殊部隊を率いて『10分後』の突入に備えた。だが、この時点でニアは胸を押さえ咳き込む等、体に異変の兆候があった。「粧裕!」拘束された粧裕を見付け声を上げる総一郎。月も続く。誘拐一味の一人が銃を突き付けつつ粧裕の猿ぐつわを取った。「お父さん、お兄ちゃん、ごめんなさいっ」「粧裕」月が近付こうとすると、頭上から足元を銃撃された!「人質には近付かないで下さい。ノートを頂いてからです」上階の通路から日村がライフルで銃撃していた。「日村君、君はずっと欺いていたのか?」「いいからノートを!」「私の質問に答えろッ!」「いいですか夜神さん? 私達の目的はただ一つ、デスノートです。娘さんの命を奪いたい訳ではありません」アタッシュケースからビニール袋に包まれたデスノートを取り出す総一郎。「ノートはここにある」「ありがとうございます」日村が礼を言う中、デスノートを執着した目付きで見詰める月。「先にノートを頂いてから、娘さんを解放します」「俺が行くよ」月は名乗り出た。
「大丈夫ですかニア? 風邪かな?」対策室ではワタリが胸を押さえ具合の悪そうなニアの傍にミルクティーを置いていた。呼吸の荒くなるニア。「ニア?」「ううっ」ニアは机に突っ伏した。「ニア?! 大丈夫ですか?」顔を上げるニア。「ワタリ、手を出して」戸惑いつつ手を出すワタリ。「はい」ニアはワタリの片腕に手錠を掛けた!「あっ、え?」ワタリの腕を引いて近くの階段まで無言で歩くニア。「ニア? なっ」ニアは階段の格子に手錠のもう片方を掛けてワタリを拘束した!「何をするんですかニア?!」笑うニア、声が違う!「残念だったな、ワタリ。ついに乗っ取ったぜ!」「メロぉ!」
2に続く
「大丈夫ですかニア? 風邪かな?」対策室ではワタリが胸を押さえ具合の悪そうなニアの傍にミルクティーを置いていた。呼吸の荒くなるニア。「ニア?」「ううっ」ニアは机に突っ伏した。「ニア?! 大丈夫ですか?」顔を上げるニア。「ワタリ、手を出して」戸惑いつつ手を出すワタリ。「はい」ニアはワタリの片腕に手錠を掛けた!「あっ、え?」ワタリの腕を引いて近くの階段まで無言で歩くニア。「ニア? なっ」ニアは階段の格子に手錠のもう片方を掛けてワタリを拘束した!「何をするんですかニア?!」笑うニア、声が違う!「残念だったな、ワタリ。ついに乗っ取ったぜ!」「メロぉ!」
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