羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

ドライブ特別編 1

2015-09-29 20:41:31 | 日記
ギアを入れ直した進ノ介は霧子に手伝って貰いながら、因縁の反政府組織ネオシェードについて調べていた。「この事件を片付けないと前に進めない」進ノ介は証拠品『アイコン(眼魂)』の写真を取り出し霧子に見せた。進ノ介は警視庁の理事官になった本願寺に『眼魂』が研究施設から盗まれたことを伝えられ「特状課で捜査する最後の事件です。心残りが無いよう、お願いしますよ」そう念を押されていた。
一月前、ロイミュードと繋がっていた、組織としてのネオシェードそのものは壊滅させていたがリーダーに逃げられていた。「落ち込むことはない」ふと、資料室のデスクの上に自分を励ますベルトの幻影を見てしまう進ノ介。「ベルトさん」「ベルトさん?」「何でもない」霧子に聞かれ、進ノ介はすぐに打ち消し、一月前のネオシェードのアジトに突入した時のことを霧子に話し出した。
「行くぞっ!」「シグナルバイク!」「シグナルバイク!」「レッツ」「変身!!」進ノ介、剛、チェイスは声を合わせて変身した。マッハ、チェイサー、タイプスピード形態。組織に加担するロイミュード下位体と人間の構成員は剛とチェイスに任せ、進ノ介は逃走を計る残る謎のリーダーを追った。「ヒッサツ、フルスロットル! ゼンリンッ!」「イッテイーヨ!!」残った剛とチェイスはシンゴウアックスとゼンリンストライカーの決めの打撃で下位体を撃破した!!
「何してるんだ?」追い付くと、ネオシェードのリーダーは一見一人で激しく踊っているようだったが、突然吹っ飛ばされ、眼魂を落として逃げだした!「おいっ」進ノ介はリーダーの元へ向かおうとしたが「眼魂を狙っているのか?」見えざる『何か』に襲われる進ノ介!「ロイミュードか?」「いや、何かが違うようだ」ベルトは違和感を感じていた。床で眼魂が光り出し、
     2に続く

ドライブ特別編 2

2015-09-29 20:41:23 | 日記
進ノ介がそれに気が付くと虚空から一瞬、仮面ライダーのような者が姿を見せ、見えざる者と飛び回りながら格闘を始めた!「科学では説明できないことが起こっている」戸惑うベルト。見えざる者達は戦いながら壁を突き破り、離脱して行った。眼魂を拾う進ノ介。「逃げた男は眼魂と呼んでいたねぇ」ベルト呟いた。
「進ノ介! ホシの潜伏先がわかったぞ」霧子に話し終わった辺りで追田が資料室に駆け込んで来た。一同は進ノ介の運転で潜伏先へ急行した。「データを送るわ」りんなから通信が入る。りんなが眼魂のケースに発信器を付けていた為、特定できていた。オフィスもピットも無くなり、りんなと西城は配電室裏を仮説拠点にしてフォローしていた。「盗み出したのは岡村敬助、ネオシェードに出入りしていた構成員らしい」西城が監視カメラから特定した。「武装している可能性があるわ」「こんな時、ベルトさんが居てくれれば何の心配も無いんだけどねぇ」(テクノロジーを過信し過ぎるのは危険だ。私は進ノ介がいて初めて、戦力となり得る)ベルトを思い出し、進ノ介は思わず腹の辺りを見た。
「進ノ介っ! 前!」よそ見をして縁石に乗り上げかけた進ノ介は慌ててハンドルを切った。「すいませんっ」緊張して運転を続け、進ノ介は何とか潜伏先までたどり着いた。「霧子はここで、犯人が逃走を図ったら確保を頼む。無茶はしなくていい」「わかってます。泊さんこそ、無茶はしないで下さい」「ああ」進ノ介は追田と二人で潜伏先に突入して行った。「なあ、進ノ介。急にベルトさんがいなくなっちまったからって、不安かもしれねぇが」「俺がですか? そんなこと」進ノ介は取り合わず先へ進もうとした。「いいから聞けってっ!」追田は押し止めた。「今まで通りやれると思ったら大間違いだ。不安で当たり前よ」「ゲンさん」「だけどな、
     3に続く

ドライブ特別編 3

2015-09-29 20:41:12 | 日記
俺もいる、嬢ちゃんもいる、究太朗も先生も、課長さんだって、だからっ、お前はお前らしく、自信持て」「ありがとうございます」二人が上階の一室に入ると中はもぬけのカラ。ここでりんなから連絡が入り、犯人が移動していることを伝えられ、「進ノ介っ!」追田が窓から、建物の中をケースを持って歩き去ろうとする岡村を見付けた!
「そこまでだ岡村!」進ノ介と追田は追い付き、銃を構えた。「窃盗容疑でお前を逮捕する」逃げようとする岡村の先を正確に銃撃する進ノ介!「頼まれてやっただけなんだっ!」へっぴり腰になる岡村。「頼まれた? 誰に? 誰にだ?!」銃を構えたまま近付く進ノ。「リーダーに!」「どこにいる?」顔を背ける岡村に馬乗りになる進ノ介!「答えろッ! お前達がどれ程の人達を傷付けたと思ってるんだ?!」「進ノ介!」興奮した進ノ介に代わって追田が岡村の逮捕に掛かり、進ノ介は確認の為にケースを開けた。
眼魂を手に取る進ノ介。その時、突進してきた見えざる何者かが追田と進ノ介を殴り飛ばした!「うわっ?!」「うわーッ?!」顔を上げる進ノ介。「あの時と同じだ」周囲を暴れ回る何者か。進ノ介は取り落としていた眼魂を拾い上げた。「あぁっ!」それは唸りながら姿を現し飛び掛かってきた。素早く転がって回避する進ノ介。「コイツが正体か」目玉のようなドライバー? を付けた簡素ではあるが黒い仮面ライダーのような者だった。ゆらゆら奇妙な動作をする。
「眼魂をよこせっ!」すぐに姿を消し、生身の進ノ介を滅多打ちにし始める黒い者。「ロイミュードの代わりにあの力があれば」呟く岡村。「ゲンさん、岡村を!!」ボコボコにされているが、ちょいちょいハート達と生身で格闘していた進ノ介はわりとダメージ少ない様子。追田は対応しようとしたが、岡村は銃を拾って逃げ出した!「お前っ!」追田は追って行った。
     4に続く

ドライブ特別編 4

2015-09-29 20:41:03 | 日記
進ノ介は再び姿を現した黒い者を銃撃したが通らず、黒い者は笑った。「効くと思ったか? 眼魂を置いて立ち去れ」こいつよくわからんが何か硬い、と見た? 黒い者は説得に掛かった。「尻尾を巻いて逃げ出したんじゃ、ベルトさんに会わせる顔が無いっ!」銃で対抗する進ノ介。銃を払われ、眼魂を持つ手を取られ、腕を握り潰されそうになる進ノ介!
「愚か者めっ」落とされた眼魂が光った。黒い者は進ノ介を離し、笑って眼魂を拾おうとした。が、オレンジの光が黒い者に突進し、吹き飛ばした! 眼魂を拾う進ノ介。落下した先でオレンジの光から実体化した仮面ライダーのような者は黒い者を蹴り付けた。大振りで反撃してくる黒い者に的確にカウンターを入れるライダーらしき者はどこからともなく剣を取り出し、二太刀斬って吹っ飛ばした。重量感希薄な黒い者。「いくぜ」構えるライダーらしき者。互いに飛び掛かり、「おりゃっ」「うぁあああッ!!」空中で斬り払って黒い者を爆散させるライダーらしき者!
「あんた、どっかで」見覚えのあった進ノ介。「俺は仮面ライダーゴースト」「仮面ライダー?」戸惑っていると「ったく~、さっさと回収して帰るぞ?」小型の目玉の化け物が浮いて現れ、眼魂を盗ろうとしてきた。避ける進ノ介!「返せって! 何だよ?!」「何だお前?!」「眼魂の持ち主だよ!」「持ち主?」「返せって」進ノ介はゴーストのドライバー? を見た。「そういうことか」大筋了解した進ノ介。ロイミュードに対する自分と同じように『さっきのアレ』と戦う者がいた。
「そういうことだっ。返せって」急かす目玉の化け物。だが電話の着信が入った。「はいっ」「すまねぇ進ノ介!」追田は腕を撃たれ、霧子は岡村の人質に取られ、指定場所に眼魂を持ってくるよう要求されていた!「すぐ行きますっ!」電話を切る進ノ介。
     5に続く

ドライブ特別編 5

2015-09-29 20:40:52 | 日記
「助けてくれてありがとう」「いやいや」存外気さくな反応のゴースト。「急ぐから」眼魂を持ったまま行こうとする進ノ介。「おい、ちょっと待てお前」目玉に止められ「これ」やむなく、進ノ介は眼魂を差し出した。「ああ、いいよ」「は?」「持っていきなよ」「ひぃ~っ、勝手は許さないぞ?!」ゴーストに喰って掛かる目玉。「貸すだけだよっ!」「おっきい声出すなよっ」「返してね? それに君も仮面ライダーの力が必要だろ? それがあれば『奇跡』が起きるかもしれない」進ノ介は振り返り、走り出した。
そのまま車に乗り込み、飛ばす進ノ介。「なぜ奴はそんなにも眼魂を欲しがる?」岡村はロイミュードの代わりの力を欲していた。「繋がった!」進ノ介何か、合点がいった。夜になり、指定場所に着いた進ノ介。「早いとこ変身でも何でもして、眼魂返してくれぇ」どこからともなく目玉が現れ、催促してきた。構わず先へゆく進ノ介。「え~? 無視は無いだろう」ゴーストの変身者とのノリの違いにちょっとヘコまされた目玉。岡村が霧子を人質にして現れた。銃一丁で半ば超人の霧子を押さえられる岡村の制圧力!
「泊さん」「悪く思わないでくれよ、そいつを手に入れないと、酷い目に遭わされるんだ」「誰に? 自分で自分を酷い目に遭わすのか? ネオシェードのリーダーはお前何だろ? 岡村ッ! ネオシェードの再建方法を探していたお前は、目を付けたのが眼魂を追って現れた怪物の力だったんだ」笑い出す岡村は表情を変え、無駄に怯えるのを止めた。「それがわかったところで状況は変わらない」「一つ聞きたい。お前はロイミュードやあの怪物達と結託して、何がしたい?」「くだらない世の中を壊して、俺が導いてやるんだよ!!」爆笑する岡村。蛮野と同種。
「なおさらこいつは渡さねぇな」「女がどうなってもいいのか?!」
     6に続く