羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

デスノート 1

2015-09-14 22:28:39 | 日記
(いつかこんな日が来るんじゃないかと思ってた)総一郎の葬儀で思う月。粧裕は隣で泣いていた。(俺は戻るつもりは無い!)父の説得を思い返し、また否定する月。「粧裕のこと、お願いできますか?」葬儀中、月は粧裕を親戚に託した。「月君も来たら?」親戚に勧められたが、「俺、こっちで色々殺ることがあるんで」月は断った。(日村は死んだ。デスノートは俺の手に戻った)月がそう思っていると、スマホに日村からの着信が入った!「よくも日村を殺ってくれたな、夜神月。いや、キラ」メロからだった。月が人目の無い所へ場所を変えるのを、ワタリは車の中から伺っていた。
メロは傷付いており、アジトの地下? のような所に潜んでいた。「日村をノートで操ったんだろう?」「言ってる意味がさっぱりだ」「惚けるなっ」「お前に俺の父親を殺した容疑が掛けられるぞ?」「とうとう親父まで手に掛けたか」「罪を認めて出頭しろ」「俺の顔を魅上に拝ませて殺すつもりか? Lの時のようにっ」答えない月。「今度はこっちの番だ。お前を殺してやる!」通話は切られた。ここで「おう、ここに居たか月君」模木が現れた。「今、本庁から連絡が有って、日村のケータイが使われたそうだ」今、話していた。居場所が特定できたので明日、会議で詳しい報告ができるという。「お父さんの為に、日村とメロを捕まえよう」「勿論です」「それじゃあ」やや固く、模木はその場を去った。(メロ、お前には逃げ場は無い)月は勝利を確信していた。
翌日、爆破されたメロのアジトからは日村の遺体の他、メロと思われる別の血痕が発見されたことが捜査会議で発表された。月はLの回線を使い、メロ一味に父は殺されたと『家族水入らずの食事をするはずだった』等と霊安室で話した時よりやや話を持って、再び偽の証言をした。(警察を敵に回して逃げ切れると思うなよ、メロ!)
     2に続く

デスノート 2

2015-09-14 22:28:29 | 日記
「お茶をどうぞ」証言後、Lの席で余裕ぶっていると、不意にワタリがお茶を出してきた。「どうも」ワタリが何事無いようにその場から離れたタイミングで月のスマホに着信が入った。非通知で、開くと『言い忘れたが殺すのはお前ら全員だ』と屋上で月、海砂、魅上が揃ってる写真付きのメールだった。慌てた月は外へ出て、撮影の合間の海砂に電話を入れた。「もしもし、月?」「いつも使ってる屋上がメロにバレた」「え?」「メロは俺達3人の命を狙ってる。気を付けろ!」警告した傍から現場に車が突入してきた!! 危うい所でスタッフに庇われ、事なきを得る海砂!「どうした?! 海砂っ!」「今、轢かれそうになった!」「また掛ける、今夜3人で集まれる場所を大至急探せっ」月は通話を切った。
魅上も車のブレーキオイルを抜かれていた!「クソッ」月が忌々しがっていると、目の前のトラックの荷台の端にメロ人形が置かれていた。月が様子を見に近付くと、荷台が上がり、積まれていた建材が倒れ込んできた! 走り去るトラック! 月は平静を装ってその場を去って行ったが、高所から見ていたレムは厳しい顔をしていた。「よう、レム。久し振り」リュークが飛来してきた。「何が起こってるんだ?」「始まるんだよ戦いが、メロと月のキラ軍団。どっちが生き残るか賭けねぇか? 林檎3個でさぁ」「私は林檎は食べない」レムは飛び去った。「ええ? 旨いのにぃ」リュークはおどけていた。
「お帰りなさいませっ、御主人様!」海砂が見付けてきた密会場所はメイドカフェの奥にVIPルームが隠された。何やら色んな意味で胡散臭い、店だった。メイドの格好で現れた海砂は戸惑う月を奥へ案内した。「いつでも動けるようにしておきます」魅上も来ていた。今度は逮捕したその場で殺る手筈だった。「最後ぐらい切れ端じゃなく、
     3に続く

デスノート 3

2015-09-14 22:28:21 | 日記
ちゃんとノートに名前を書いてやろう」余裕からか? リスキーな指示を出す月。「あたしは?」「メロを消したら、対策室の人間を全員消してくれ」「月の知り合いじゃん」「デスノートの存在を知られてる」「けど、殺さなくても」「そこまでしなくちゃいけないんだよ! 嫌なら降りてもいいぞ」海砂を見る月。「やるよ、あたしの家族を殺した犯人を裁いてくれたのはキラだもん。どこまでもついてくよ」「私も、悪がのさばる今の世の中はうんざりです」「3人で一緒に見よう、犯罪の無い理想の新世界を」月は暗い顔で言った。
「ニアのことが少し気掛かりだ。僕がキラに殺されたとわかったら、あいつの中にいる狂暴な人格のメロが出てくるかもしれない」「L」ワタリは対策室で一人、Lのメッセージを見ていた。電話と繋がってるらしいワタリのインカムの着信が鳴った。「はい」「まだそこにいたのか」出て、ため息をつくワタリ。「メロですね」「どうせLのビデオでも見て落ち込んでたんだろう? どこまで見た」メロは倉庫らしき場所に居た。「最後まで見ました」「なら、やることはわかってんな?」メロは笑みを浮かべて通話を切った。「また勝手なことを」ワタリはLの席から立った。
その夜、月は自室でデスノートを手に、『デスノートを使った人間が、天国や地獄へ行けると思うな』リュークの言葉を思い出していた。「俺が行くのは、キラの新世界だよ」月は灯りを消した部屋で呟いた。
早朝、魅上は自分のデスノートに二人の犯罪者名前を書いた。「削除、削除」一方、捜査本部ではメロの潜伏先が特定されていた! 居場所はYB倉庫!!(見付けたぞメロ!)捜査陣は模木の指揮の元、YB倉庫へ向かった。書き込んだ犯罪者2名の死をネットニュースで確認して満足していた魅上も、月から連絡を受けYB倉庫へ向かった! リハーサル? の合間の海砂も
     4に続く

デスノート 4

2015-09-14 22:28:12 | 日記
「もしもし、月?」「今日メロを消す」「わかった。対策室の人達を消すのは、ライブが終わってからでいいよね?」「ああ」「気を付けてね、月」月は海砂との通話を切った。
警察はYB倉庫を包囲した! 模木達と月も到着した。メロは単独で、倉庫からは出ていないという。魅上も到着した。月の横を通り過ぎ、「東京地検の魅上です」模木達に名乗り出た。「模木です、以前対策室でお会いしました」「よろしくお願いします」無難に挨拶を済ませ、軽く月と視線を合わせる魅上。模木は突入隊に指示を出し始めていた。メロがマシンガンにカートリッジを装填していると、倉庫のシャッターは上げられた! 顔を上げるメロ。
模木の合図で「GOッ!」特殊部隊は倉庫に突入!! 模木達も続いた。(さあ、早く出てこいメロ。顔を見せるんだ)魅上と外で見ている月。と、銃声が鳴った!「模木さんが撃たれたっ!」松田から通信が入る。「メロはどこだ?! メロぉッ!」相沢も通信機の向こうで吠えている。「くそぉッ!」悔しがる月。倉庫から何人かのフルフェイスの特殊部隊が出てきた。その中に一人小柄でよろめくような者がおり、建物の裏手の方へ移動して行った。月は後を追い、魅上もやや焦りつつその動きを認めていた。
小柄なよろめくような隊員は上階の一室に入った。「メロ!」追ってきた月。射殺される可能性は忘れてしまっている月。「お前メロだろ? 顔を見せろ」追い込まれた? 隊員は振り返り、「キラには2種類いるんだよな? 顔と名前で殺す奴と、顔を見れば名前がわかる奴。なあ、ニア。こんなもんでよかったか?」「うん、ありがとう」「ニア?」突然のやり取りに困惑する月。メットと装備を取り払うと、メロではなくニアが現れた!
「お前、メロに乗っ取られたんじゃなかったのか?」「乗っ取られたフリをしてただけです」
     5に続く

デスノート 5

2015-09-14 22:28:02 | 日記
「何の為に?」「わかりませんか? じゃあヒント」ハルと共謀して粧裕誘拐したのは月以外のもう一人をキラを突き止める為の作戦だったと言い出すニア。「捕まる為に粧裕を誘拐したのか?」「あなたは、用心深い人ですから。私を殺してやりたいと憎むくらい、あなたを挑発する必要があった。そこまでしないと、あなたはボロを出さないでしょう?」「お前の狙いは何だ?」「ただ一つ、キラのヴェールを剥がし、あなたに負けを認めさせることです。Lに誓ったんです、最後のピースは必ず私がはめると!」興味も無さそうな月は物陰に潜んでいた魅上の方を見た。釣られるようにしてニアも魅上の方を見た!(今だ魅上、お前の能力を見せ付けてやれ!)魅上は死神の目でニアの顔を見た! ニアの真の名は、『Nate River』!! 自分のデスノートにニアの真の名を書き込む魅上!(削除ッ!)興奮する魅上!
魅上は腕時計を確認し出した。「そこに居るんですよね? でも私は殺せませんよ? むしろ、これでもう一人のキラが誰なのかはっきりしました」「何?」ニアは魅上と同じ赤いデスノートを取り出した!「ノートをすり替えたんです。デスクの引き出しの中にノートは有りました。ですから、そこに隠れている人のノートを押収して、そこに私の名前が書かれていればキラ確定です。引っ掛かりましたね? 私の勝ちです」(思い通り!)笑い出しそうになる月。魅上は月の指示で引き出しに偽物を用意し、本物は黒いカバーを付けて同じ引き出しにしまっていた!(今朝試したから、間違い無いっ!)魅上は月に問題無いとノートを掲げて見せた。
(ダ、ダメだ。まだ笑うな、耐えるんだ)無表情だが、おかしくてしょうがない月。「出てきてくれませんか? 魅上照さん」「魅上照っていうのか、そうだよ。隠れてないで出てこい」おざなりだか、一応キラでは無い設定で対応する月。
     6に続く