羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

デスノート 6

2015-09-14 22:27:52 | 日記
魅上は出てきた、もう笑ってる。(馬鹿、俺に微笑むなっ。まだだ)自分も笑いそうな月。「書いてから何秒経ちましたか?」我慢できず聞く月。「37秒、38秒、39秒」「ニア、俺の勝ちだ!!」笑う月!!「40秒ッ!」ニアは、死なない!!「何でだ? ノートは本物のはずだぞ?! ニュースで確認しました!」動揺する魅上。「ワタリ、そのニュースを見せてあげて」「かしこまりました」「ワタリ?」室内に響いた通信音声に唖然とする月。中空に魅上の朝見たニュースが映し出される。「ワタリに作らせた偽のニュースです」本物のデスノートもすり替えられていた!「夜神月さん、あなたは俺の勝ちだと言いましたね? あれは自白したのと同じです」「誰が、誰がお前の言うこと何て信じると思う?」ニアは微笑んだ。
「皆さん! どう思います?」ニアの呼び掛けに、部屋に特殊部隊が突入し、月と魅上とニアを取り囲んだ! 模木、松田、相沢も銃を構えて入ってきた。「動くな」無傷の模木は警告した。「何で?」全て芝居だった。「夜神月、あなたがキラです!!」ニアは言い放った!「ど、どうして?」混乱する月。模木は銃を下ろした。「係長が亡くなったあの日」模木は総一郎の最後の言葉を話し出した。『私はこれから月に自白させるつもりだ。Lに目を背けるなと言われていたのに、息子を疑うことをできなかった。そのせいで、Lを死なせてしまった。君達は、もし私が死んだら月をキラと断定して、捜査を進めてくれ。絶対に息子の言うことを信じるな! 君たちは生きてくれ、君たちは私の誇りだ』「そう、係長に言われたんだッ!」「違う!」あくまで反論しようとする月。
「父さんを殺したのは日村だ! だってあの女は粧裕を誘拐した」「そうです!」ニアが遮った。「日村さんはそもそも、Lがキラ捜査の為に送り込んだ、元FBI捜査員です。
     7に続く

デスノート 7

2015-09-14 22:27:41 | 日記
昔、日村さんはLに命を救われたそうです」『もし私がキラに負けて死ぬようなことがあったら、君はニアと組んで、キラの正体を暴いてくれ』『私も一緒に行きます』『ハル』『この命はLに捧げました』『なら、命令だ。生きてくれ』Lはそう日村に命じていた。
「それじゃあ、これは全部Lが」「ワタリ、そろそろLの最後のビデオ見せてあげて」「かしこまりました」再び中空に、今度はLの動画が映し出された。「L」「このビデオが流れているということは、ニアが見事に君を追い詰めたということですね? 月くん。擬装とはいえ、妹さんを誘拐してすいませんでした。ここまできたらもう、キラとしての証拠を上げれば済むというレベルではないと思ったのです。最後のピースをはめるには、キラの負けを大勢の目の前に突き付けて、正義が勝つと見せ付けてやる」『正義が必ずっ、勝つんだよッ!!』Lにそう叫ばれたことを思い出す月。「月君。しつこいようだけど、もう一度言うよ。負けを認めて罪を償うか」「自分の名前をここに書いて死ぬか?」ニアが言葉を続けた。「どちらを選んでも」それに続ける動画のL。「君の負けだよ」「君の負けだよ」動画のLとニアは同時に言った!
Lの映像は消えた。「罪を償うんだ。いや、償ってくれ、君がキラ何だろッ!」ずっと銃を下ろしている模木は黙る月に呼び掛けた。「ふふふ、ハハハッ、アッハッハッハッ!!!」月はヒステリックに笑い出した。「そうだ。俺がキラだ」模木と特殊部隊は銃を構え直した。「どうする? 俺を殺すか? それでいいのか? 確かに常識で考えれば俺が悪で、お前達が正義だ。けど、本当に世の中を正してるのはどっちだ? 何百何千という凶悪犯を消してきた。善良な人間を守る為だ。法で裁けない悪を、俺が代わりに葬ってやってるんだよ」「君にそんなことをする権利は無い」
     8に続く

デスノート 8

2015-09-14 22:27:32 | 日記
「あるさ」模木に答える月。「人は幸せになる権利がある。けど一部の腐った人間のせいで不意にいとも簡単に途絶えてしまう。そういう被害者を見てきただろう? 悔しいと思っただろう?」魅上を見る月。「月君」松田は泣いていた。「悪は悪しか生まない。悪事を行い、蔓延るから、弱い人間は屈して自分も腐ってゆき、いつかはそれが正しいと自分を正当化する。それが今の世の中だ。けどデスノートがあれば真の平和が作れる。キラが現れてから犯罪は減った。世の中はキラを求めてるんだよ。そうだ、俺ならできる! 俺なら今の世界を! 真の平和な世界に変えられるッ!」「それはあなたの力じゃありません。デスノートのまやかしです」ニアは指摘した。
「ならお前がノートを拾ったらどうだ? ここまでできるか?! この先やれるか?! ノート一つで世界を正しい方向に導けるか? できる訳ないッ!」「ええ、私にはできません。友や父親まで、手に掛ける何て。Lはあなたの正体を暴くべきか、迷ってたんですよ? もしかすると、キラになってしまったあなたの気持ちを理解しようとしていたのかもしれません」「係長も、思いは君と同じだった。だが、君はやり方を間違えた」ニアと模木は月に語り掛けた。「違う、間違って何かない」「認めろ!」吠える模木。「あの時ノートを使わなかったら、父さんは人質になったまま殺されてたんだよ!」総一郎を救う為に、最初に意識的にデスノートを使った時のことを話し出す月。「父さんを救うことしか考えてなかった」「だったら、何で係長をッ!」声を振り絞る模木。「自分でノートに名前を書いたんだ」「そうさせたのはあなたです」「邪魔するからだよ」ニアにまた醜い笑顔を見せる月!
「人を殺すのが犯罪?! そんなことわかってる! けどもうそれでしか正せない!! いつかそれが認められて、
     9に続く

デスノート 9

2015-09-14 22:27:22 | 日記
正義に変わるまで! 俺が裁き続けるしかないんだよッ! 俺がキラとしてやるしかないんだ! 使命何だ!! 誰にも止められない」「神」心酔する魅上。「神じゃないッ!!」ニアは鋭く否定した!「あなたは、哀れな人殺しです!! それ以外の何者でもありませんッ!」ニアは月を強く見返した。「今までの犠牲の為にも、俺は負ける訳にはいかない。だから、俺はっ」魅上に目配せする月!「アアッ!!」魅上はニアに突進し、真の赤のデスノートを弾き、肩口を撃たれ絶叫した!
月はその騒ぎに乗じ、ジャケットの裏に隠していた黒のデスノートを取り出し素早く書き込み出した!「松田さん!!」「ええ?! デスノート?」ニアに呼ばれ状況に驚く松田!「お前ら全員、消えろぉーッ!!」月はおそらく同士討ち等を? 何事か書き込んでいた。「止めてくれぇッ!」松田は叫びながら発砲して月の腕に命中させ、デスノートと仕込み時計を吹っ飛ばした!! へたり込む松田。「馬鹿野郎ッ! 松田ぁあッ!! 誰を撃ってる?! ふざけるなぁッ!! 殺してやる、邪魔する奴は全員殺してやる!」落としたデスノートに向かうと特殊部隊と相沢と模木に撃たれる月。「あっ」撃ったことに驚く相沢。月は倒れた。
「アアーッ!! アアーッ!」血塗れで呻く月。「このままでいいのか? 本当に! 今の世の中が平和で幸せだと思っているのか? 正義が勝つ何て、本気で信じてるのか? 違うだろぉ! そうなってないからキラが生まれたんだよ!!」「頼む! 頼む!! 目を覚ませッ!」模木は懇願していた。「こんなこと俺にしかできない! 新世界を造れるのは、俺しかいないんだよ!! 何でわからない、この馬鹿どもがッ!」「確保、夜神月確保ぉッ!!」模木が叫ぶと、魅上が「ウワァアッ!!」と叫び暴れ出し、ドラム缶を倒し、中に入っていた燃料をぶちまけた!!
     10に続く

デスノート 10

2015-09-14 22:27:14 | 日記
手出しできない模木達!「神の、神の、神の、神のぉっ、邪魔をするなぁッ!!!」魅上はライターで火を放った!! たちまち周囲は炎に包まれた! 笑っている月。「月君!」「行くなっ!」月を助け出そうとする松田を相沢は止めた。「避難しろ!」退避を指示する模木。「ノートがッ!」「そんなもん後だ、もう誰も死なせない!」模木はノートを回収しようとするニアを止め、隊員に確保された魅上と共に月を残し、外へ離脱していった!
ニア達が脱出すると、炎上する部屋の窓から爆炎が上がった!! その頃、ライブを終えた海砂は「ねえ、海砂! ご飯行く?」とメンバーに誘われていたが「ちょっと殺ることが」と言いかけて奇妙な感覚を覚え、「あれ? 何するつもりだったんだっけぇ?」「はぁ、忘れちゃったの?」ウケるメンバー達。海砂は胸元からデスノートの切れ端を取り出した。拡げるとまだ白紙。「何だそれ?」マネージャーが聞いてきた。「さぁ?」思い出せない海砂は切れ端を丸め、ゴミ箱に捨て、捨てられたデスノートの切れ端はすぐに消滅した。「ねぇ、私も行くぅ」記憶を失った海砂は、呑気な様子でメンバーと夕飯に連れ立って行った。
「うっ、あっ! 私はなぜここに?」手当てを受けていた魅上も記憶を失い。困惑していた。「記憶が消えた?」その様子を見ていたニア。「ノートが燃えたってことか?」ここにきて察しのいい相沢。「少なくとも一冊は」呟くニア。燃える部屋の中では、月はまだ生きていた!「あぅ、あぅ、ハァハァ」呻きながら、まだ燃えてないデスノートに向かって這いずる月。「どうしたんだよ、月?」炎の中にリュークがいた。「お前、俺様に見せてくれるんじゃなかったのかよ? 死神に取り憑かれた人間でも幸せになれるってとこをさぁ」「見せてやるよ、デスノートっ」レムも炎の中で末路を見ていた。
     11に続く