紀夫、ドラムセットをイジってみたが不発っ! 紀夫、焼き魚にも苦戦っ! ある意味安定している。というか気配を消していた良子の息子がまだ日本にいた。ブレザーを渡す君枝も息子との並びがちょっとカップル風。そしてさくらにすみれが作ったワンピース、透け透け仕様じゃないかっ?! 油断ならない一連の件では喜代が子を連れた五月に『お婆ちゃん』と呼ばれ、忠さんが演説をぶち、ドラマーも自分の家族がどうなったか不明だがすみれ達一同を『家族』と呟いたりもしていた。さっぱり送り出せたから、二人きりになってもすみれ達は寂しくないらしい。二人だけでもこれまで通りに働こうと思ったら新しい家政婦必要だろうけどね。
怖っ! えーっ?! 顕子、好転しないというか、どんどん負の要素が解放されて、むしろハイでちょっと楽しそうですらある。夫の玉砕退職話も、自分を現実に引き戻す不快な介入をされたといった反応でまるで頭に入ってない。ここにきて夫もかなりキていたが。顕子の友達の人形作家は見ちゃいられないと対処している人で落ち着きそうだが、演者が練りのある人だから何か腹にイチモツあるようにも見えるなぁ。もう聞く耳持たない顕子にズバズバいわれちゃってるけど。文化祭の段ではお化け屋敷のクオリティが、おバカじゃない方のアート系学科の高校生風の制作力。纏まりなさそうなのに急に本気出していた。孤立している生徒の母親が来たら、普通和解モードの段取りで、現実でも上手くいってない家庭の親をやや踏み込み過ぎな先生が行事に熱心に誘うというのはまぁ、あるっちゃああるとは思うが、あの母親、そんな甘くなかった。『自分は攻撃されている』『攻撃するなら反撃する』という絶対的な規律が内心に刻みこまれている人な上に、顕子とはまた違った形で自分娘の区別がついておらず、大暴れっ! 娘は上手くやれない自分をゾンビだとある意味突き放して、自己否定をやや奇妙なやり方ながら克服する兆しもあったような気もしたが「気持ち悪い」と一撃粉砕っ! えーっ?! 何、この母親達。しかも乱闘。空中戦だよ。もう美月がボドボドになってきた。松島のフォローが大事なはずだが「コンコン」とか言うしかない立場で、ちょっとお手上げ気味だ。元カノの建築デザイナー? の女も美月達の様子が範疇の外だから混乱してきた。心の病気は本人や周囲が病気に気が付くとそれが実体化してしまうようなところがあると思うが、このさらけ出された展開からの落としどころがわからない。顕子は入院&美月は通院END、か?