
この公園は繁華街の中にある緑のオアシスだ。
亜熱帯の樹木が生い茂る広い園内には、遊具エリア、プール、中国式庭園などがあり、彫刻エ
リアにはアートの香りも漂う。早朝には太極拳をする人々の姿も見られるという。
人通りの多いこの市内の公園ではあるが,野鳥も多く、しかも間近で見られるという特徴があ
るという。
入園して先ず現れたのが、黒い身体に黄色い嘴とアイリング目立つクロウタドリ。スイスのホ
テルの庭に出現し、その美声に目を覚まされたのも大分前のことだ。

中程にある池の畔ではカッコウの仲間のバンケンが飛び出
し,クビワムクドリが芝生で餌を漁っている。

右の写真はバンケン(35cm)
池の周囲の樹々にはコウラウンやシロガシラ、カワラバトなどが多く見られる。ここでもアオショウビンが飛
来して我々を喜ばしてくれる。
右手にある花壇の周囲の林では,オニカッコウが姿を現し,その奥にある東屋ではカオグロガビチョウがカメ
ラの被写体になってくれる。
再び池の周囲へ来ると,この公園の目玉であるカラスの仲間でオナガの2周りほど大きいサンジャクが数羽、
樹上に飛来する。

が……。
この群れが枝移りするのを追いかけてビデオに収めたが、果たしてどうか ?
左の写真はサンジャク(65cm)
池の周の樹にカノコバトやコウラウンなどが群れて止まっていたが、突然それが一斉に飛び立
つ。何事ならんとその樹を見ると,中程の枝にワシ・タカが止まっている。なるほどこの猛禽
が飛来したためと分かる。このワシ・タカの種類は、と中野・田仲両氏があれこれ調べてミナ
ミツミとかカンムリオオタカとか判定に迷っていたが,最後に頭部の一部に僅かに冠毛が見え
たので、カンムリオオタカの幼鳥と認定された。


入口に戻ると、その付近の樹上にケタタマシく鳴声をあげているインコがい
る。それは尾の長いオオホンセイインコ。これがこの公園での最後に見た鳥
になった。
右の写真はオオホンセイインコ(53cm)