nemo 折々の自然

折に触れて観察した自然などの記録

ノルウェー

2012-08-07 00:00:00 | 旅行記
Img_0498 起床して外を見ると,雨は上がっている。ただ重苦しい雲が空を覆っている。
 まだ薄暗い中をカモメやカラスが多く飛んでいるのが目に付く。
 今日からこのツアーの目玉,フィヨルドの見物になるのが大いに期待される。   
     *
 出発が早いので,スーツケースをフロントまで下ろし,朝食のレストランへ。
 昨晩のメニューが酷かったので,今朝もどうかと気になっていたが,利用者が多いせいか,種類も
 豊富でいうことがない。ご飯に味噌汁まである
 のには驚かされる。昨夜は利用者が少なかったためのようだ。


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Img_0499Img_0500  北欧では一般的に物価が高く、缶ビールが500円程
 度,タバコは800円ぐらい、
 それは消費税が各国とも25%前後なので致し方ない
 ところか。
 ただし,旅行者には或金額以上の買い物には免税払
 い戻しの制度がある。
 特にアルコール類は、今日から行くノルウエーは北
 欧の中でも一番高いとのことなので,空港の免税店
 で昼食用のパン類とともに仕入れることにする。

     *
Img_3036 ホテルを出発する頃には朝方の雲が無くなり,青空が広がり、涼しい風が心地よい。
 空港で目に付いた、モーニング・サービス ? の看板。 
 今日のノルウエーはベルゲン行のフライトは、横3列で窓側の席ではなかったので,景観を楽しむことはできなか
 ったが、目的地へ近づくにしたがって雲が多くなり,この地方でいわれる「2日に1日は雨」という言葉が現実の
 ことになりつつあった。
 今日も機内で飲み物サービスを利用して昼食とする。
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 ベルゲン空港での荷物の受け渡しはスムースで、着陸後20分ほどでバスは出発する。
 ここからは現地ガイドはなく、TDがノルウエーでのガイドをする。
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ノルウェー
 正式国名  ノルウェー王国 Kongeriket Norge(英語名Kingdom of Norway)
 国 旗   赤地に白い縁取りの紺十字「スカンジナビアン・クロス」
 国 歌  「われらこの国を愛す(Ja,Vi Elsker Dette Landet)」
 面 積   38万5199km2 
 人 口   約492万人(2011年1月時点)
 首 都   オスロ Oslo、人 口 59万4千人
 元 首   ハラール5世国王 Harald V(1991年1月即位)
 政 体   立憲君主国
 民族構成  ノルウェー人。北部のラップランド(フィンマルクFinnmark)地方には、サーメの人々が住んでいる。
 宗 教   プロテスタント(福音ルーテル派)
     *
 バスはベルゲン市内の世界遺産ブリッゲン地区の近くに止まり、そこから徒歩で観光することになる。
 重苦しい曇り空の中、観光客が溢れている感じだ。
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Img_0502Img_0504  ベルゲン Bergen
 フィヨルド観光の玄関口で、中世にはハンザ都市
 として栄えた港町。
 ノルウェーの西海岸一帯は、複雑に入り組んだ海
 岸線が続くフィヨルド地帯。
 三角屋根の木造家屋が並ぶブリッゲン地区
 (Bryggen)は、世界遺産にも登録されています。



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 ノルウェー語で「山の牧場」という意味を持つベルゲンは、北欧有数の海洋都市として一時代を築きあげました。1070年にオーラフ・ヒッレ王
 (Olav Kyrre)によって建設されたのが街の始まりです。
 現在では約26万人のノルウェー第2の街にして最大の港湾都市です。
 7つの山に囲まれるベルゲンには坂が多く、湾を山に挟まれて、細長く街を形づくっており、カラフルな建物が印象的です。大学や商業専門学校
 を有し、若い人々も多く見かけます。
 12~13世紀にあってはノルウェーの首都、19世紀までは北欧最大の街であったベルゲンの繁栄は、おもに干ダラの売買によって築かれたという。
 当時、北ノルウェー産の干ダラは海外から訪れた商人たちによって買いつけられ、各国に売りさばかれていたのですが、その取引を一手に握って
 いたのがベルゲンに住むドイツのハンザ商人たちでした。このハンザ商人たちの隆盛は16世紀半ばまで続きます。
 ようやく彼らの力が衰えてきたところで、ベルゲンは新たに国際市場に進出。各国の工芸品を扱うかたわら、船舶業にも力を入れ、ノルウェー最
 大の商業都市、船舶工業都市としての揺るぎない地位を得るに至ったとのことです。
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Img_0505Img_0510  住民は自らを「ベルゲン人」と呼ばしめるほど、
 ベルゲンには独自の雰囲気があります。
 内気な人の多いノルウェーにあって、ベルゲン
 の人々は明るく開放的で、進取の気性に富んで
 おり、その方言も「ベルゲン語」といわれるほ
 ど、発声やアクセントが独特とのことです。
 さらにベルゲンは、「北欧の巨人」「北欧のモ
 リエール」と呼ばれた文学者ルドヴィク・ホル
 ベルグ(Ludvig Holberg)ノルウェーの風景を
 モチーフにした曲を世に送り出した作曲家エド
 ワルド・グリーグ(Edvard Grieg)など、ノルウェー文化にひとつの時代をつくり上げた人々を輩出しています。
     *
 先ずカラフルな木造の家並が続くブリッゲン地区へ。その家々を良く見ると,傾いたり隣の家に寄り掛かっているように見える家もある。その殆
 どがプディックやレストランで、奥行きが広い。
 建物と建物の間の細い道を入ると隠れたショップや手工芸の工房などがあり,何か中世に迷い込んだ気分にさせられます。
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Img_0506Img_0513 ブリッゲン(Bryggen)地区 ◆世界遺産◆
 ヴォーゲン湾(V�gen)に面した、三角屋根の木
 造の建物が並ぶ地域。
 中世ノルウェー建築の代表的例として、1979年に
 ユネスコの文化遺産に登録されました。
 建物と建物の間の通路を入って行くと、奧にはさ
 らに建物が組み合わせて建てられているという、
 おもしろい構造です。



     *                          イエスズメ  
Img_0509Img_0511  1702年の火災で、それ以前の建物は消失したそう
 ですが、すべて元通り修復されました。
 1955年に再び火災に見舞われ、いくつかの建物を
 失っているとか。
 現在はレストランやブティックが表側に、奧は芸
 術家の工房として使用されているようです。
 2階にあるレストランなどは、昔ながらに窓から
 滑車を利用して、荷物の揚げ下ろしをしています。
 建物の間の路地に入り、ハンザ都市として繁栄し
 た当時が偲ばれる家並を探索し、当時の記録を残
 す博物館などを訪れながら、ゆっくりと散策を楽
                      しみたいエリアです。
     *
Img_0515Img_0517魚市場 Fisketorget
 次いで湾に面した広場にある大変な人出の魚市場
 へ。テント張りの店には採りたての魚介類が並び,
 その店先ではお客の注文した魚や海老などを焼い
 ている。その臭いにたまらず、我々も海老,鮭,
 などの串焼きを注文して,テント内で食べる。
 その他、塩ゆでのエビ、スモークサーモンのサン
 ドイッチなどが売れ筋のようだった。
 また、花や果物、野菜、毛皮や土産物を売る店が
 あり活気に溢れた場所でした。
     *
Img_0518 ベルゲンの観光を終え、いよいよ今回のツアーのハイライトである【フィヨルド】巡りが始まる。
 バスは山道を登り始め、1時間ほどしてハダンゲルヴィッタ高原の西の端にあるフォッセンの滝
 の見えるところでカメラストッブ。落差182mの滝とのことですが、その全貌は見えない。
 ヤナギランがこれから花盛りを迎えるところでした。
     *
スタインダールの滝 
 さらに山道を進み、トイレ休憩を兼ねてスタインダールの滝のある場所でストッブ。
 ここには土産物の店やレストランなどがあるが、トイレの利用は有料とのこと。勿論何か買い物
 をすれば無料となるのだが……。

     *
Img_0520Img_0524  ここの滝は裏側からも眺められるとのことで、急
 坂を登って行ってみる。
 滝の飛沫を浴びながらその裏を通って反対側に出
 る。何処かでも経験したことだが、その場所は思
 い出せない。





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Img_0522Img_0523Img_0525  この道のあちらこちらに高山植物が目に付いたが
 既にその盛りは過ぎているようだった。




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 バスはノルウェーの中でも最も美しいといわれるノールハイムスンという小さな町まで降りる。
 ここからはハダンゲルフィヨルドを航行するフェリーが出ている。
     *
ハダンゲルフィヨルド Hardangerfjord
 ベルゲンの南東に位置するハダンゲルフィヨルドは、色とりどりの花となだらかな山々に囲まれた牧歌的な風景で知られている。
 ハダンゲルフィヨルドを彩る果樹は、今から800年ほど前にこの地を訪れた僧侶が植えたもので、5月になるとリンゴやアンズの木々が一斉に花
 を咲かせるという。 
 全長は179kmで、ノルウェーで2番目、世界で3番目に長いフィヨルドとのことです。 
 この地方には有名な滝の数々やハダンゲルヴィッダ(Hardangervidda)国立公園、ノルウェー第3の規模をもつフォルゲフォンナ氷(Folgefonna)
 といった見どころがあるという。
     *
 我々はここからフィヨルド沿いの道を1時間ほど進み、フェリーで10分ほどの対岸に渡り、再びフィヨルド沿いの道を経てロフトフースにあるホ
 テル、ウーレンスバングに到着しました。
      *
ロフトフース Lofthus
 ロフトフースは、ハダンゲルフィヨルドがウトネから枝分かれし、内陸に入りこんだフィヨルド沿いにある村。
 この村はノルウェーでも屈指の果樹園栽培が盛んなところで、なだらかな斜面に広がる樹木の色合いとそこから見下ろすハダンゲルフィヨルドの
 眺めは、世界中の人々を魅了して止まないという。
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Img_0538Img_0536 Ullensvang ホテル Lofthus(ロフトフース) Norway
 ウーレンスバングはスカンジナビアで最も有名な
 ホテルの1つとのこと。
 ホテルは1864年以来、小さなゲストハウスの時代
 から現在まで、ウトネの一族によって経営されて
 きたという。
 有名な作曲家であるエドヴァルド・ グリーグは、
 このホテルでの滞在中にいくつかの有名な作品の
 インスピレーションを受けたといわれている。
  彼のつつましやかな個室が、現在もフィヨルドを
 一望するホテルの庭に残されている。
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Img_0527 4031号室の部屋からは、ハタンゲルフィヨルドが見渡せ、ようやくこのツアーでの満足できるホテ
 ルに落ち着くことができた。








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Img_0529Img_0530Img_0531  夕食はホテルのレストランでバイキングスタイル
 ここでようやくノルウェーの誇る魚料理の数々に
 出会うことができた。
 名物のザリガニをはじめ、タラバガニ,サケ、タ
 ラニシン、コエビ、それにムール貝などなど、少
 しづついただいてもとても全種類は食べられない
 ほどであった。
                              今までのホテルのお粗末な内容とは雲泥の差であった。
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Img_0533Img_0537 夕食後、未だ明るいホテルの周囲を散歩する。
 山側には果樹園が広がり、その奥の山稜からは滝
 が流れ落ちている。
 フィヨルド側に出ると、グリークの作曲小屋やウ
 トネ族の人形があり、暮れなずむフィヨルドを寒
 さを感じるまで見続けていました。




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 7.30.ホテル発(バス)→ 8.15.ストックホルム空港 10.05.(AY 0681便)→ 11.20. ベルゲン空港 11.40.(バス)→ 12.10. ベルゲン市内観光
  … ブリッゲン地区 … 魚市場 … 13.00. → 14.30. フッセンの滝 14.35. → 14.50. スタインダルの滝 15.20. → 15.50. ノールハイムスン 16.00.
 → 17.00.(フェリー)→ 17.10.(バス)→ 18.00. ウーレンスバング(4031号室)


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