起筆に入る前の円運動がとても大切です。
行書草書は分かりやすいですが、楷書であっても一文字の中の全画全てが、見えない線と円で繋がっているのです。
その線を『空間の筆意』と言って良いでしょう。
見えないけれど繋がっている。
繋げる事で、文字に生命力を与えるのです。
どんな生命力を与えるのかは、書き手次第です。
『神』と書いた書き手にとっての『神』や『神』に対する気持ちはそれぞれ違うのですから、書き手一人一人にそれぞれの『神』がある事になります。
『子供』や『自然』、あるいは『故郷』や『母』にしたら分かりやすいですね。
一つ一つの文字や単語に、一人一人それぞれの記憶や感覚があるのです。
それが時間単位で変化することもあるのですから、面白いですよね。
『文字を書く』行為は、一人一人の書かねばいられないと言う必然が原動力になっています。
それは、原始人の壁画と同じ衝動なのです。
そこに素直に従って、砂浜に枝、夜露に濡れた窓に指で、書きたいことを書けば良いのです。
幸運な事に、我々の目の前には紙と筆がある(^○^)
絵描きが絵を描かずにはいられないように、書を嗜むものは皆さん筆を持って意味ある文字を書かずにはいられないのです。
書技上達も大切ですが、書きたい事を書く事の必然性と重要性を再確認することもとても大切な事なのです。
今あなたが興味を持っているのは何?
私の興味は人間です。
人間観察は飽きないですよね〰(^○^)
電車に向かい合わせで座った人の人生を、その身なりや仕草、おおよその年齢から想像してみる遊びってとても楽しいです。
想像力を超えて、妄想力が増していきますけどね〰