(2017さいたまクリテリウムのフルーム選手)
昨年のブエルタ・イスパーニャ(スペイン一周)で総合優勝のクリストファー・フルーム選手(チームスカイ・イギリス)のサルブタモール(喘息薬)の基準値超過使用がド-ピング検査で発覚しましたが、それに対するUCI(国際自転車競技連合)の沙汰がなかなか出ないでいました。
そしてようやく5月のジロ・デ・イタリア(イタリア一周)の開幕直前でお構いなしの裁定が出ました。
慎重なのは良いが遅すぎでは?
(2017さいたまクリテリウムスタート前)
そして、今日の自転車サイトでは今年のツアー・オブ・ジャパンに出場した日本人選手が喘息薬の使用により6ヵ月の出場禁止という、日本アンチ・ドーピング規律パネルの決定があったとのニュースが流れました。
どうしてフルームはお構いなしで、こちらは6ヶ月出場停止なの?しかも当該選手はチームを解雇されたとのこと…
疑問に思う方もおられると思います。
私見を述べさせていただきます。
・フルーム選手は事前に医師の指示で喘息薬が処方され、使用することを申告していたが、たまたま基準値を超過してしまった。
・ツアー・オブ・ジャパンのケースでは事前の申告を怠っていたため、意図的なドーピングではなかったとしても、ドーピングに対する意識が低い、甘いので今後のためにも厳罰に処する必要があった。
こんなところなのでしょうか?
(2017さいたまクリテリウム)
大げさに言えば、日本でも多くの観客が集まり人気スポーツにのし上がろうとする、ロードレースを中心とした自転車競技の根幹を揺るがす問題がドーピングなのではないでしょうか?
何しろ自転車競技では過去幾多のドーピング陽性事例が問題となっており、しかもスポーツ界では過去最悪ともいえる、アームストロング事件が有名になっておりますから、どうしても世間の目を引きやすくなってしまいます。
ちなみにもう一つベルギーのトラックレース(6日間レース)に出たロード選手が点鼻薬を使用してドーピング陽性というニュースも今日の自転車サイトに出ていました。
鼻炎持ちで点鼻薬を使用する私もドーピング黒判定です!
しかし、点鼻薬については申告しておけばOKとの記述がありました。
事前申告についても分かりやすく選手やコーチに周知することも大切なのではと思うところです。