あまり良い写真がありませんが昨年9月に群馬県前橋市で行われた。前橋クリテリウムの様子です。
以前の記事でも述べさせていただきましたが、かつては国内のロードレース開催は極端に少なかったです。
国体や高校総体という名前を使わないと開催が困難でした。
私が自転車を始めた1970年代の日本では、自転車競技はとんでもないマイナースポーツでした。
県庁近くの市街地で開催できるようになったというのは隔世の感があります。
以前の記事では、ヨーロッパ圏外や東欧の選手の活躍がロードレースの人気を拡大した一因と分析しましたが、日本に大きな影響を与えたのは次の要因でが考えられるでしょうか。
・80年代からNHKでツール・ド・フランスのダイジェスト番組が放送される。その後もフジテレビでダイジェスト番組が放送され一般に認知され始めた。
・ネット等で海外のロードレース情報が得られやすくなった。
・Jスポーツでの各種ロードレースの放送。
・マウンテンバイクブームがふた昔ぐらい前にあったが、ロードバイクにブームが移ったこと。
・新城、別府と日本人のワールドツアーライダーが現れたこと。
等色々とあると思いますがやはり世界のグローバル化が大きく影響しているのでしょうか。
(前橋クリテリウムスタート・ゴール)
世界的規模な人気の拡大には次のような要素もあるのかなと考えています。
・IOC(国際オリンピック委員会)がプロ選手がオリンピックに参加できるようにオープン化の改革したこと。
・UCIもプロ・アマチュアの垣根をなくしてオーブン化したこと。(サッカーと同じになりました)
・レースの格付け、チームの格付け等あいまいだった部分をはっきりさせた。(レース主催者との軋轢もあったが方向性は正しいと思います)
ちなみに昔はUCIの加盟団体として国際アマチュア自転車競技連盟と国際プロフェッショナル自転車競技連盟があり、世界選手権の種目もプロとアマで分けていました。現在のような年齢別ではないのです。
何でそんなことが行われていたのか?
昔強硬なアマチュア論者がIOCの会長さんでして、プロとアマを完全に分離しないと自転車競技をオリンピック競技から除外すると圧力をかけられたからだそうです。
もはやそのような思想は、完全に過去のものになりました。