葛飾区労協が向島労働基準監督署に要請行動！

（写真＝向島労働基準監督署前でアピールする東部労組多摩ミルク支部）

労働基準監督署はブラック企業の経営者を取り締まるべきだ！
労基署は残業代を経営者に払わせろ！有給休暇を取らせろ！
２／２７　葛飾区労協１４春闘～向島労基署要請行動～

私たち全国一般東京東部労組が加盟している東京・葛飾に基盤を置く様々な労働組合でつくる地域共闘組織「葛飾地区労働組合協議会」（葛飾区労協）は２月27日、2014年の春闘行動の一環として葛飾地域の労働基準監督行政を管轄している向島労働基準監督署に対する要請行動を実施しました。加盟労組の組合員を中心に約40人が集まり、葛飾区労協の三浦議長が署長宛の要請書を応対した次長らに手渡しました。

要請事項は（１）固定残業代について－最高裁判例に従った是正指導及び窓口対応を行うこと（２）有給休暇について－使用者による有給休暇の取得妨害行為を労働基準法違反として厳しく取り締まること（３）行政交渉について－葛飾区労協と貴署との交渉（意見交換）の場を速やかに設定すること－－の３点です。

（１）と（２）はいずれも東部労組多摩ミルク支部が昨年12月に向島労基署に申告したことがきっかけです。多摩ミルクグループの株式会社エイチ・ビー・エスはあらかじめ賃金に定額の残業代を組み込む固定残業代手当を採用していますが、同社の手当が何時間分の残業代に相当するのかが明らかになっておらず、手当の超過分が発生した場合にも残業代を上乗せして払っていません。このような固定残業代制度は過去の最高裁で無効と判断されていますが、向島労基署はあいまいな態度に終始しています。また、有給休暇を取らせない同社の言動に対しても法違反として厳しく取り締まる姿勢が見えません。

この日の要請行動では、多摩ミルク支部の仲間も多く参加し、向島労基署が労働者保護の役割を果たすよう迫りました。応対した同署次長は速やかに葛飾区労協との交渉の場を設定するよう検討し回答することを約束しました。

署前では加盟労組がそれぞれアピールし、「ブラック企業の経営者を逮捕せよ！」「残業代を払わせろ！」「有給休暇を取らせろ！」「向島労基署は労働者の声を聞け」などのシュプレヒコールをあげました。行動には東部全労協、全統一労組、郵政産業労働者ユニオン、ユニオンネットお互いさまなど友好労組の仲間も駆けつけました。

（写真＝向島労働基準監督署前でシュプレヒコールをあげる葛飾区労協の仲間）

葛飾区労協は同日夕方には京成青砥駅前で「労働組合に入って賃上げを勝ち取ろう！」と題したビラと労働相談を呼びかけるティッシュを配布し、春闘宣伝行動を実施しました。

葛飾区労協は葛飾地域のすべての労働者の利益を守るために闘っていきます！団結ガンバロー！