「辞めたいのに辞めさせてくれない」相談事例の報告（2014年10月分から抜粋）

2014年10月にNPO法人労働相談センターと東京東部労組に寄せられた「辞めさせてくれない」労働相談事例の抜粋報告です。

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「辞めたいのに辞めさせてくれない」相談事例の報告（2014年10月分から抜粋）
NPO法人労働相談センター
全国一般東京東部労組
2014年12月1日

1、 有給休暇使用の申請をすると、「何故休みたいのか、理由は何か」と根ほり葉ほり聞かれる。プライベートの中身を知られたくないので嫌で嫌で堪らない。3度退職希望を伝えたが何かと理由を付けてきて辞めさせてくれない。

2、 建設機械製造会社。残業代や休日手当や労災保険がない。有給休暇もない。同業社に転職したいが、「同業社に転職した場合は、退職金を全額返納する」との誓約書を取られているから心配だ。

3、 高ノルマを命じられ、達成するために、140連勤中。一日だけ休むと翌日は「なんで休んだ」といじめられる。社長に退職届を提出すると目の前でシユレッダーにかけられ「今辞めたら、今までのノルマの不足分を払ってもらうぞ」「逃げても追いつめるぞ」と脅してくる。

4、 就業規則には「退職届を提出した者は会社の承認があるまで従前の業務に服さなければならない」と書いてある。会社が承認しなければ退職できないということでしょうか。

5、 工場の過酷な仕事のため体を壊したので転職を決め、新しい会社の内定をもらった。工場の上司に退職の意向を伝えると、いきなり「駄目だ」「最低でも数か月前に退職届を提出しろ」と言われた。内向的な性格の為、中々自分の意思を口に出せない。このままでは新会社に行けそうにない。

6、 福祉施設。2人目の子供を出産して5か月で職場復帰したが、書類業務も多い上、人手不足で残業が当たり前、タイムカードもない。疲れ果てた末、家族を守るため退職の意向を伝えたら、施設長は「あなた恥ずかしいと思わないの？」「そんなキャパシティーでこれから子育てなどできない」と言い、辞めさせてくれない

7、 みなし残業代月50時間分を含んだ給料は、手取り18万円。実際は月60時間から70時間は残業をしているのに、その分の残業代は付かない。そもそも月50時間分のみなし残業代など法的に問題ないのか。退職希望の社員に対しては、脅迫的な対応をしてくる。

8、 仕事が過酷で、その上、長時間労働のため退職したいと何回も会社とかけあったが、中々了承をしてくれないのでほとほと困っている。

9、 大学生。塾講師のアルバイト。学業に専念するために、「2学期終了をもって退職したい」と伝えたら「代わりに働ける人を自分で探してきたら辞めていい。後に残る生徒を放り出すような真似だけはしてはいけない」と言われた。確かに生徒には申し訳ないと思うが、後任のアルバイトは見つけられない。

10、 有料老人ホーム。入社時に「ヘルパー資格受講費を会社が負担する代わりに、3年間は辞めない。中途退職する場合は、受講費は全額返還する」との承諾書にサインさせられた。過酷な仕事が嫌ですぐに退職したいが受講費は支払わなければいけないのか。

11、 高卒して本屋でアルバイト。お客から名指しで猥褻な電話がかかるようになり、パニック障害のようになった。吐き気や腹痛や体の震えがして、辛くてたまらない。店の上司に訴えても何も対策をしてくれない。いつでも自由に退職できるという話だったが、いざ辞めたくなったら辞めさせてくれない。

12、 クラブで働くホステス。辞めたいが、以前ママから「うちを辞めて、街を歩いているのを見かけたら刺す」と言われたことがあり、あの言葉が頭から離れず怖くて、退職を言い出せない。

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