９／12 東部労組多摩ミルク支部が争議報告集会を開催

写真＝争議報告集会で決意表明する東部労組多摩ミルク支部組合員（2015年９月12日）

東部労組多摩ミルク支部が争議報告集会を開催
ストライキ闘争と残業代裁判で勝利を報告

東京・葛飾で食品輸送などを手がける「多摩ミルクグループ」のドライバーらでつくる全国一般東京東部労組多摩ミルク支部は、９月12日に葛飾区勤労福祉会館で争議報告集会を東部労組各支部組合員の参加のもとで開催し、今年７月にストライキを構えて一時金差別を是正させたことや約３年間争って今年９月８日に東京地裁が判決を出した残業代裁判などについて報告し、今後も会社と敢然と闘っていく決意を表明しました。

集会は同支部の山川副委員長と渡辺組合員が司会を務め、斉藤委員長の開会あいさつで始まりました。

集会の基調提起は山岸副委員長が行いました。そこでは1999年の組合結成から2011年10月の一部管理職の不正疑惑をきっかけに社長宅要請行動に決起したことを経て、現在の闘いに至っていることを全面的に説明しました。今年７月のストライキを構えた勝利について一時金を第２組合だけに支給するような差別を許さなかった成果を確認。残業代裁判の判決については、パート労働者への差別的な残業代未払いを追及してきた結果、裁判所が原告11人に330万円超の残業代支払いを会社に命じた点で勝利と報告しました。それと同時に判決は正社員には1.25倍の割増率で計算している大型手当を、パート労働者には0.25倍の計算で良いとするなど差別を追認する内容を含んでおり、その部分において不当であると怒りを込めて指摘しました。

集会では弁護団の吉田弁護士と酒田弁護士、地元の葛飾区労協の三浦議長、葛飾区議のみずま雪絵議員、東部労組各支部を代表して本部の菅野委員長がそれぞれあいさつ。その後、支部の渡辺組合員と阿部組合員が副委員長に、佐々木組合員、田ヶ谷組合員、木内組合員の３人が執行委員に新たに就任することが報告され、満場の拍手で確認しました。

決意表明として支部組合員が１人ずつマイクを握りました。「経営者一族への怒りを胸に勝利まで闘っていく」「裁判とストライキ闘争を経て団結して今後も闘っていけることを確信した」「悪の経営を許さない」などと力強い発言が続きました。

集会のまとめとして本部の須田書記長が発言。多摩ミルク支部の闘いの原点は差別への怒りにあること、ゼニカネを闘いの基準に置かないこと、労働者の生活と権利を守るのは団結の力にかかっていることの３点に集約し、「このかんの多摩ミルク支部の闘いは、団結をもっと強く大きくしていけば実現できない要求はないという展望を指し示している」と話しました。

支部の鈴木書記次長による要請とシュプレヒコール、橋詰副委員長の団結ガンバローで集会を成功のうちに終えました。今後も多摩ミルク支部の闘いをよってたかって勝利させていきましょう！