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全国一般東京東部労働組合の記録

東陽ガス第2回団体交渉

2010年12月14日 10時51分12秒 | 労働組合

東陽ガスは配送員の実態に目をそらすな!
「借金漬け労働」を撤廃せよ!

12月13日、東部労組東陽ガス支部と会社との第2回団体交渉が東陽ガス春日部本社で行われました。
組合側は支部組合員20名と本部菅野委員長、会社側は坂寄社長、弁護士2名はじめ6名が出席しました。

■配送員の実態とかけ離れた会社の認識■

冒頭、坂寄社長はプロジェクターを使い、業界の動向、東陽ガスにおける配送員の収入などについて説明を行いました。
データを示しながら説明したのですが、趣旨はおおよそ以下のようなものでした。
・プロパンガスは冬場がかき入れ時なので、これから配送料が増える。そうすれば収入も増える
・東陽ガス配送員の収入は、他社と比べ、低いというとはなく、むしろ高い
しかし、この説明は、結局は「だから現状を受け入れろ」ということで、組合員の現状とまったくかけ離れたものであり、そのまま受け入れられるものではありません。

■有給休暇取得の権利を認めさせる■

東陽ガス支部組合員は、今まで有給休暇を取得したことがありませんでした。そこで、この日の団体交渉では、有給休暇の取得を認めることを会社に要求しました。

会社は、この要求を認め、手続きや取得日の賃金をどうするかについて今後検討する、と回答、「有休取得の権利を確認する」旨の「確認書」(上画像)を締結しました。
また、この日の団体交渉では、社員旅行参加を希望しない人からも徴収していた「旅行積立金」の返還を希望する人に対して、過去にさかのぼっての全額返還を約束させました。

■「借金漬け労働」の問題で会社を追及■

続いて、使途があいまいなまま毎月3万9千円が一方的に控除されている「管理費」の返還を会社に強く求めました。しかし会社は、それを拒否。しかし、なぜ「管理費」を徴収するのか、を追及されると、「人が増えるとその管理のための費用がかかる。それを配送員に管理してもらうため」「荷主からの配送単価と会社が配送員に支払う単価との差額に充当」などの趣旨で、あいまいかつ一向に理解できない説明に終始したのです。
また、坂寄社長は「『借金漬け労働』などと言われるのは心外。それ相応のものは支払っている」などと言い出しました。これには組合員も憤慨し、「実際に生活が成り立っていない。もっと現実を考えろ!」との声が社長に突きつけられました。

■「労働者の経費負担撤廃に向けて・・・」を約束■

このような組合員の怒りの声に、会社は「今後、管理費はじめ経費の配送員への負担をなくす方向で働き方を検討していく」ことを約束しました。

今後も、東陽ガス支部は、安心して働ける職場をつくるため、会社を追及していきます。みなさんの激励・ご支援、引き続きよろしくお願いいたします!

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