-若者正社員への「職場のいじめ」問題-
朝日新聞がNPO法人労働相談センターを紹介
若者正社員を取り巻く過酷な労働環境をめぐり、本日(12月7日)付「朝日新聞」朝刊に掲載された記事のうち、「職場のいじめ」問題についてNPO法人労働相談センターの相談状況やコメントなどが紹介されました。
記事は「若者は今」というシリーズで、「正社員も『使い捨て』」「いじめ相談 今春から増える傾向」との見出しです。記事中の写真には、NPO法人労働相談センターに寄せられた「職場のいじめ」についての相談をまとめたファイルの束が使われています。相談センターが今年6月からまとめて公表しているいじめの相談事例集からの表も掲載されています。記事の該当部分は以下の通りです。
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最近は、若い正社員に対し、怒鳴る、殴る、無視するなどといった「職場のいじめ」が深刻になっているとの指摘がある。NPO「労働相談センター」は実態を訴えるため、今年6月から相談を受けた職場のいじめの具体例をまとめ、ネット上での公開を始めた=表。
メールや電話で受ける相談件数は毎月約500件。以前は賃金か解雇についての相談が最も多かった。特に08年秋のリーマン・ショック以降は解雇についてが急増した。ところが、今春からは職場のいじめの相談が増え続け、10月には全体の3割を超えて最多に。20代、30代の正社員からの訴えが多いという。
相談員の須田光照さんは「不況下の経費や人員の削減で、職場の余裕が失われた。激しい競争やノルマ、成果主義でたまったストレスのはけ口が、立場が弱く逃げることもできない若い正社員に向いているのでは」と話す。
<表>
●「職場のいじめ」の具体例
・「すべてにおいてダメ」と怒鳴り続けられ、自殺も考えた(新卒社員)
・同僚に無視、仲間はずれにされ、上司に訴えたら「コミュニケーションが取れないあなたが悪い」と退職勧奨(病院の正職員。勤続5年)
・同僚のセクハラ被害を社外のホットラインにメールすると人事評価を下げられ、無言電話が始まった(大手外資の女性社員。勤続5年)
・特定の人だけ早出出勤が強制され、うつ病になり長期入院を強いられた(大手不動産会社営業マン)
※NPO「労働相談センター」への相談から。
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「職場のいじめ」の相談はこちらへ
NPO法人労働相談センター(平日:9~17時、日曜:正午~17時)
電話 03-3604-1294
メール consult@rodosodan.org
自分の働いている会社が、雇用保険等が適用しているかどうか、確認することをお勧めします。
労働保険適用事業場検索
http://www2.mhlw.go.jp/topics/seido/daijin/hoken/980916_1a.htm
朝日新聞の記事を読んでこの問題の根本解決は対処療法では解決できないのではないかと危惧しております。企業間競争の激化により被雇用者使い捨て論になっているのではないでしょうか。特に小泉改革以降ひどくなったように感じます。今後の労働運動の重要課題にしてほしいと思います。勿論、労働関連法律の改正も必要でしょう。しかし法律だけだでは解決できない
問題でもあります。
社会性の無い、品性下劣な行為です。
団結して、戦いましょう!!