(写真:いなきや亀戸本店)
労働組合結成でかちとった勝利!
一方的店舗閉鎖に対する補償をかちとる!
東京・亀戸に本店を構える老舗の衣料百貨店「いなきや」の閉鎖をめぐる問題で11月4日、全国一般東京東部労組いなき屋支部は会社と協定書を締結しました。残念ながら店舗の営業継続は実現しませんでしたが、この問題は組合の勝利で解決となりました。
会社は、今年いっぱいをもって3店舗を順次閉鎖していくという決定を一方的に行いました。これにより、5月31日をもって北小岩店(江戸川区)が閉鎖、7月末日をもって松江店(同)が閉鎖され、12月末日をもって亀戸本店(江東区)が閉鎖されることとなりました。
しかし会社は、閉鎖を一方的に通知する一方、労働者に対する雇用の保障等についてはまったくといっていいほど対策を行ってはいませんでした。
会社は労働者・家族の生活をどのように考えているのか!
一方的な職場閉鎖に抗議するとともに、店舗閉鎖撤回、雇用の確保などを求め、パート労働者も含め、いなきやの労働者は十数名で労働組合を結成し、7月24日、会社に対し組合結成を通知、団体交渉を行いました。
【参考】
下町の老舗衣料百貨店「いなきや」で労働組合結成!
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/7cba0b8e4090ed5352dea9a2d461059d
その後も組合は会社と交渉を重ね、概要以下のような内容で11月4日、解決の協定書を締結しました。
・パート労働者について、特別退職金として一定の補償を行う
・正社員について、過去に行われた賃金カット分を返還するとともに、一定の加算金を退職金に上積みする
・正社員につき、再就職支援サービスを実施する
7月24日の団体交渉で、組合員は怒りの声を会社にぶつけました。「10年勤めても名前も覚えてくれない」「何年働いてもパート労働者には退職金が1円も出なかった」「タイムカードを打ってから清掃作業をしている」「労災でけがをしても手続きしてくれなかった」。たまりにたまった怒りを、ひとりひとりが爆発させ、真剣に訴えました。
こういった怒りが原動力となり、そして労働者が労働組合に結集したことで今回の勝利解決が実現しました。まさに労働組合結成で勝ち取った解決です。
地域のみなさん、仲間のみなさん、ご支援・激励ありがとうございました!