東京東部労働組合【公式】ブログ

全国一般東京東部労働組合の記録

京品ホテルへの強制執行に全力で抵抗

2009年01月26日 12時40分07秒 | 不当解雇

写真=ホテル前でスクラムを組んで強制執行に抗議する労働者

写真=暴力的に組合側を排除する警察・ガードマンとの攻防

京品ホテルへの強制執行に全力で抵抗!
労働者の生存権奪う解雇・廃業を許さないぞ!

1月25日未明、東京・品川駅前の「京品ホテル」で自主営業を続けていた労働者たちへの強制執行(=ホテルからの排除)がありました。これに対する阻止行動に私たち全国一般東京東部労組も参加しました。

東京地裁は1月15日に経営側による不当解雇を一切考慮せずに立ち退きを命じる不当な決定を出しました。これにもとづく強制執行に対して京品ホテルの労働者は自分と家族の生存権を守るためにホテル内にとどまるという決意を固めました。

京品ホテルの労働者が加入している「東京ユニオン」からの支援要請に応えて、強制執行への阻止行動に東部労組から参加したのは本部岸本執行委員長を先頭に各支部の25人。全国の労働組合の仲間約300人とともに前日の夜9時からホテル内で泊まり込んで警戒態勢をとりました。

25日朝7時にホテル前に現れた執行官を、支援者の固いスクラムと抗議の声ではね返しました。朝9時には警察と民間ガードマンが組合側に殴る蹴るなど暴力的に襲いかかり、約30分にわたり攻防が続いた結果、私たちはホテルから排除されてしまいました。

今回の事の発端は、自らの放漫経営でつくった借金を返済するために黒字だったホテルを廃業し、約130人の労働者を全員解雇するという京品ホテル社長の許し難いやり方にあります。それに対して労働組合に団結し、生きる権利を守るために自主営業に立ち上がった労働者側のたたかいはまったくの正義です。

京品ホテルの労働者はこれからも不当解雇の撤回を求めてたたかう方針です。東部労組も最後の勝利まで支援していきます。すべての働く仲間の団結で支えましょう!

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5 コメント

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凄い感動した (私も派遣でクビ)
2009-02-09 09:09:04
おかげで、私達も何かを感じた。泣かせて貰いました。
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京品ホテル連帯集会 (本部スタッフ)
2009-01-28 22:01:50
本日(28日)夜、東京・総評会館で「闘争100日突破!京品ホテル闘争勝利!連帯集会」(主催・東京ユニオン)が開催され、私たち全国一般東京東部労組も参加しました。

会場には支援する労働組合の組合員ら約250人が集まりました。各団体から連帯のアピールがあり、東部労組も発言しました。

当事者である京品ホテルの従業員も15人が壇上に並び1人ずつ闘いを継続する考えを明らかにしました。今後は裁判闘争とともに、品川に現地闘争本部を設置しホテル前での抗議行動や社長宅などへの抗議、地域宣伝を展開するといいます。

東部労組も京品ホテル争議が勝利するまで連帯してたたかっていきます。
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東京地裁、警視庁に強く抗議する (沖縄ホテル労働者)
2009-01-28 19:04:01
組合側の異議申し立てを無視した東京地裁と経営者の手先となって組合員、支援者に暴力を振るう警視庁に強く抗議する!

放漫経営の社長の味方となり労働者に牙をむくとは、社会正義を守る司法・警察のやることなのか。

会社再建のためにがんばって自主営業してきた労働者の努力を無駄にするのか。

社長そして裁判所は改めて労働者の意見に耳を傾けるべきだ。強硬手段は争議を長引かせて労働者を苦しめ続けるだけ。

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東京ユニオンの声明 (本部スタッフ)
2009-01-27 21:47:56
東京地方裁判所による暴力的強制執行に対する声明
2009年1月25日

東京地方裁判所による暴力的強制執行に対する声明

全国コミュニティ・ユニオン連合会
会   長   鴨  桃  代
労 働 組 合  東京ユニオン
執行委員長   渡 辺 秀 雄

 本日早朝、東京地方裁判所執行官、警視庁の私服警察官および機動隊、高輪警察署の警察官、ガードマンら合わせて総勢1000名を超える体制を持って正式な通告をすることもなく、強制執行が暴力的に強行された。品川駅前第一京浜国道を封鎖し、地域一帯を戒厳令状態にして強行された強制執行は、債権者リーマンブラザースグループと京品実業が行おうとした反社会的債権回収と無責任かつ身勝手な廃業と解雇の不当性をより一層明らかにした。東京ユニオン京品ホテル支部の解雇撤回・廃業反対・自主営業の闘いに連帯する300名をこえる支援の労働者の徹夜での一糸乱れぬ固いスクラムは、暴力的で理不尽な強制執行に対して職場を守り耐え抜いたが、権力の暴力の前についに解除されるにいたった。しかし、いかなる暴力をもってしても、労働者の生存権をかけた闘いの志を奪うことはできない。あくまで高々と労働者の生存権の旗を掲げ、勝利まで仲間とともにスクラム固く戦い続ける。
本日の強制執行は、去る1月15日東京地方裁判所民亊第19部蓮井俊治裁判官により出された決定に基づき強行されたものであるが、そもそもこの決定には大きな問題がある。
この決定は「事業の決定は、事業者が自由に行い得るものであり、これを従業員において争うことができない」と言い切り、京品ホテルのように社長の放漫経営の結果、リーマンと小林社長により計画された不当極まりない売却劇であろうと、労働者はこれに従え、という。さらに「仮に解雇が解雇権を濫用したものとして無効であるとされても、使用者が事業を廃止した場合に、これを再開するよう請求する権限は従業員にはない」とまで言い切っているのである。こんなことが許されるのなら、放漫経営の責任をすべて従業員に背負わせて、会社の財産を勝手に処分し、会社を解散し、また別会社を設立し事業を行うということが容易に出来るようになる。昨今の「派遣切り」のような経営者のモラルの低下をさらに助長することになる。私たちが行ってきた自主営業は、京品ホテルの理不尽な廃業と従業員の不当解雇に抗して行っている正当な組合活動であり、東京ユニオンは、すでにこの不当な仮処分決定に異議申立を行っている。
京品実業の小林誠社長は自らの放漫経営で作った60億円以上の債務の清算のため、従業員とその家族を犠牲にして「理不尽な売買契約」を締結した。
労働組合に対しては、経営危機にいたった経過や売買契約の内容について一切開示することなく団体交渉を一方的に打ち切り、昨年10月20日の廃業と従業員全員解雇を強行した。しかし、昨年11月21日、リーマンの意を受けた京品ホテルの買主・株式会社LCホテルズは、既に売買契約の解除を京品実業に通告しており、12月22日にも改めて「今後も売買契約を復活させる意思はない」と通告してきている。暴力的な強制執行で組合員を立ち退かせたとしても、労働組合東京ユニオンとの間で話し合いを持ち合意を得ない限り、この争議が解決することはない。全国ユニオン及び東京ユニオンは、ともに固いスクラムを組み闘ってくれた仲間の支援に心から感謝するとともに、京品実業と債権者サンライズファイナンスの責任を追及し争議の勝利まで闘っていく。          以 上
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強制執行は敗北ではない。 (セフティ物流支部 委員長)
2009-01-26 14:09:58
前日から徹夜での警戒態勢と、支援に集まった大勢の仲間たちの団結による鉄壁の陣(スクラム)も、不条理な国家権力に打ち破られ、無情にも強制執行が実施されてしまいました。
警察を批難したくはありませんが、50~60代の年配者や女性に対しても棒を振りかざし、服が裂けたり傷を負うほどに路上を引きずり回す容赦ない乱暴なやり方は「警察官」として、我々と同じ「労働者」として良心の呵責はなかったのでしょうか。しかも武器も防具もない完全丸腰状態の組合側に対してヘルメット等で防備したガードマンを突入させ暴力行為に及び怪我人まで出しています。
何十人もの体重がのしかかり胸を圧迫され呼吸さえ困難な激しい押し合い揉み合いの中、少しでもバランスを崩せば将棋倒しとなり死者が出かねない状況でした。いくら強制執行でも警察の度を越えた横暴は正当な手段だったと言えるのでしょうか。
悪行が擁護され正義が叩き潰される社会の矛盾、そして法律の矛盾、国や警察はいったい何を守り何の為に在るべきなのか…疑問が残る一幕でした。
そして、強制執行されてしまったとは言え闘いはまだ終わっていません。「必ず戻ってきます!」と力強く宣言したホテル従業員たちの団結の叫びがそれを証明しています。
その叫びが不当解雇に追い込まれた全国の労働者に深く浸透し、支えとなり励みになる事を願います。そしてこれからも京品ホテル復活に向け出来る限りの支援を続けていきたいと思います。
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