(「自動割付」の改善要求を含む春闘要求書を読み上げる市進支部並木委員長/1月20日団体交渉)
東部労組市進支部はこのかん、会社が高校生対象の季節講習の申込みにあたって行っていた「自動割付」システムを改めるよう求めてきました。
「自動割付」とは、冬季・夏季講習にあたり通常期を上回る講座数料金を、生徒保護者からの申込みの有無にかかわらず、銀行引き落とし手続きを行うというものです。
申込み前に自動的に代金引き落としが行われるよう手続きを行っていることは事前に生徒保護者は承知していません。会社もさすがにこれでは苦情紛争発生のおそれがある、と危機意識を持ったのか、決済日までに申込書を出させるよう講師労働者に求めてきました。
そもそも、申込みがあってはじめて、そこから授業料の請求や銀行引き落とし手続きが始まるのが常識であり、それを申込みがない状態で「あらかじめ引き落とし手続きを行っておく」ことなど社会的に容認できるものではありません。
また、「自動割付」された講座数をノルマとして設定し、現場労働者にノルマ達成を迫るやり方も問題です。
問題のある「自動割付」制度について、組合は昨年12月12日の団体交渉で直ちにこれを中止することなどを求める要求書を提出しました。
当初、会社は苦情等が出ていないことを理由にして「自動割付」の中止に難色を示しました。組合は専門家にも相談したうえで1月20日の団体交渉で提出した春闘要求でもこの問題の是正を掲げ、再度問題点を強く追及したところ、会社は「自動割付」について「次年度以降、制度の改善に向けていく」旨を確約しました。
具体的な改善内容は今後の課題ですが、「自動割付」制度の問題性を認識させ、その改善を約束させたことは、組合の問題提起と闘いでかちとった成果です。
東部労組市進支部は今後も、働きやすい職場を実現するために闘っていきます。