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全国一般東京東部労働組合の記録

アミンさん労災隠し糾弾争議が勝利解決!

2025年02月07日 15時04分42秒 | アミンさんのピーエス三菱などとの闘い
アミンさん労災隠し糾弾争議が勝利解決!

全国一般東京東部労組の組合員でパキスタン人労働者のアミン・モハマッドさんが会社による労災隠しを糾弾していた争議が勝利解決しました。これまでアミンさんの闘いを支援していただいた仲間のみなさんに心より感謝申し上げます!

アミンさんは2019年7月にゼネコンのピーエス三菱(現ピーエス・コンストラクション)が施工主をつとめる足立区内のマンション建設現場で作業中にけがをしたにもかかわらず、会社側は元請け・下請け・孫請けの3社ぐるみで労災隠しを図りました。

アミンさんは賃金も労災補償も得られない中で生活苦を強いられましたが、東部労組に加入して労災申請したことを受けて労基署は労災を認定しました。しかし、その後も会社側は「事故の目撃者がいない」などと労災が起きたことすら認めず、あろうことかアミンさんを「詐病」扱いしました。

こうした不誠実な対応に、アミンさんと東部労組はピーエス三菱本社前などで抗議行動をくり返し、3社を相手取って損害賠償の裁判を東京地裁に提訴しました。その裁判で昨年12月に「和解」が成立しました。内容は、▽会社側はアミンさんが建設現場で労災認定された件も踏まえ、かかる事故が起きないよう防止に努める、▽会社側はアミンさんに解決金を支払う、という骨子です。

これを受けて2月4日夜、東部労組は「アミンさん労災隠し糾弾争議 勝利解決報告集会」を亀戸で開催しました。会場には争議を支援してきた東部労組各支部や友好労組の仲間が集まりました。

この場で東部労組として、第一にアミンさんが会社の嘘と圧力に屈さず一貫して真実を訴え続けたこと、第二に「労災など起きていない。1円も補償するつもりはない」とうそぶいてきた会社側をして労災があったことを実質的に認めさせる正義を闘いで実現できたこと、第三にアミンさんと日本の労働者・労働組合が団結できたこと、これら三点をもって「われわれは勝利した」という基調を提起し参加者全体で確認しました。

登壇したアミンさんは「自分があきらめると後からの人も困ると思って頑張った。労働組合があって良かった。ひとりではなかった。みんなが会社の前に来てくれて社長たちはびびった。みなさんへの感謝を忘れない。外国人も日本人も働く人はいっしょ」と御礼を述べました【上の写真】。

裁判闘争を担当してきた玉木一成弁護士は「外国人労働者の労災問題は会社だけではなく同僚も含めて事実の隠ぺいがひどく、裁判官の多くも外国人への不信感は抜きがたくある。そうした中でアミンさんの粘り強い闘いとみなさんがそれを支えてきたことで解決することができた」と説明しました。

アミンさんの争議を支援してきた、東部全労協、葛飾区労協、東京清掃葛飾支部、全労、プレカリアートユニオン、総合サポートユニオン、ユニオンネットお互いさま、労働大学がそれぞれ連帯挨拶を行いました。また、争議を闘う仲間として、JHU、全労新聞輸送分会、フソ―化成と闘う東部労組・北澤さん、シグマ熱中症死亡労災と闘う遺族がアピールを行いました。

東部労組の須田書記長が「アミンさんの労災隠しでは一緒に現場で働いて事故を目撃した日本人労働者が後日になって『見ていない』と嘘をついた。こうした現状を日本労働運動は恥として外国人差別を許さない闘いを作っていこう」と方針提起したうえで、「アミンさんは勝利したぞ!」「真実を証明したぞ!」などのシュプレヒコールをあげました。最後にアミンさんの音頭による団結ガンバローで集会を締めくくりました【下の写真】。

万国の労働者は団結しよう!


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