
写真=経団連前に解雇反対を訴える参加者たち
経団連に「首を切るな!」とアピール
2月25日昼、東京・大手町の日本経団連前でこの間の不況で企業から解雇された人たちが集まり「切るな!」の声をあげました。
この行動は反貧困ネットワークが呼びかけ、小雨が降るなか約150人が集まりました。私たち全国一般東京東部労組からも20人の組合員が参加しました。
「切るな」と大きく書かれたテントをつんだトラックも登場し、周囲を回りました。バンドや風刺コントとともに「派遣切り」や「正社員切り」にあった労働者らがアピールしました。
東部労組からは自動車メーカーのホンダの下請けで正社員として8年半働きながら、不況を理由に来月3日をもって解雇を通告されている組合員のSさん(36歳)が発言しました。内容は以下のとおりです。
****************************************
私は8年半、本田技研の孫請け会社でエンジン部品を塗装する正社員として働いてきました。しかし、1週間後の来月3日、解雇されることとなりました。
会社の方の説明は今回の不況で親元の本田技研が減産をした影響で仕事が回ってこなくなったと言いました。説明を受けたあと、事業主から解雇の話が出てきて、なぜ私なのか、説明をしてもらいたいと思い、話し合いをしました。
しかし、納得のいかない答えしか返ってきませんでした。そこで東部労組に相談をして団体交渉をしました。しかし、そこでも会社の対応は誠意のある対応ではなく、解雇は撤回をしなかった、むしろあなたは辞めて当然と事業主は言っているように感じました。
景気の良い時は会社側から長くいてほしい、辞めないでほしい、という言葉をよく従業員たちに言っていたのに、景気が悪くなった途端に「あんたはいらない、さっさと辞めて」という態度は、あまりにも無責任かつ幼稚な応対だと私自身は思いました。
最後に月並みな言葉になりますが、上に立つ人間であれば、安易な人切りではなく、権力があれば何をしても許されるという考え方をなくしてもらいたいです。
****************************************
派遣もパートも正社員も内定学生も企業に対して「仕事を切るな!」「首を切るな!」「人間を切るな!」の声を大きく上げていきましょう!
だがしかし、私の派遣会社は偽装請負・偽装派遣をし、長年放置してきました。それと同時に派遣を委託した企業も社会的な制裁を受けなければいけません。
経団連も大企業の儲けに奔走するのではなく、主幹産業を支える中小企業を支えるのが本筋ではないでしょうか。大企業は中小企業に恩を仇で返す行為が常習化しています。その行為はもうすでに結果として出ています。
御手洗富士夫経団連会長は、私たちの素晴らしい未来の確保のために辞職を勧告します。