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「新卒切り」にあった人は相談を

2010年10月06日 09時05分04秒 | 労働相談

「新卒切り」にあった人は泣き寝入りせずに相談してください

~月刊誌『潮』でNPO法人労働相談センターの取材記事が掲載~

現在発売中の月刊誌『潮』11月号で、新卒採用された人が正当な理由なく解雇や退職を迫られる「新卒切り」など若者の雇用実態に関する特集記事で、私たちNPO法人労働相談センターに取材した内容を取り上げています。記事は「『就職未定者』10万人の悲鳴が聞こえる。」と題したもので、ルポライターの山川敦司さんが書いています。該当部分を以下に紹介します。

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内定取り消しより悪質な新卒切り

 そこまで苦労して、ようやく手に入れた正社員の椅子。ところが、そんな彼らを襲うのが「新卒切り」だ。
 葛飾区にあるNPO法人「労働相談センター」には昨年から「新卒切り」の被害相談が急増している。
「四月からの三カ月で相談件数はすでに五〇件。これは昨年の倍以上です。しかも解雇理由は〝上司の言うことを聞かない〟とか〝レベルが低すぎる〟といった抽象的なものが多く、なかには入社三カ月の社員に対し〝企業に貢献していない〟と退職を迫ったケースもありました」(同センターの相談員、須田光照さん)

(略)

 前出の須田さんいわく、
「最近の特徴はひとりの人間を辞めさせるのではなく、複数で切られている場合が多い。そう考えると、単に企業の採用計画ミスというより、初めからゴソッと採ってその後に、使えそうな学生とそうでない学生とを仕分けしているという気がしてならない。だとすると、人ではなく、完全にモノ扱いですからね、許しがたい行為です」
 内定取り消しも悪質だが、新卒切りは一度入社させる分、悪質さの度合いはさらに強い。内定取り消しによる企業名公表が社会問題化したことで、新手の手口として横行しはじめたのが、会社側からの一方的な契約解除にあたる解雇ではなく、会社側が社員に退職を勧め、表面上はあくまでも両者合意の上という形で、退職に追い込んでいくという退職勧奨だ。
「社会人としてある程度経験を積んだ人ならともかく、社会に足を一歩踏み出したばかりの新卒者は戦う術を知らない。彼らは誰にも相談できず、精神的なショックは計り知れない」と同氏は言うが、では、もし自分が理不尽な退職勧奨を受けたらどうすればいいのか。
「一番大切なのは解雇をほのめかされても絶対にその時点で『合意』と受け止められる言動はしないこと。ショックで頭が真っ白になるかもしれませんが、なんとか踏ん張って『考えさせてください』とキチンということです。そして、すぐに地域のNPOなり弁護士などに相談する、それがベストですね」

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「新卒切り」の相談はこちら
NPO法人労働相談センター(平日:9~17時、日曜:正午~17時)
電話 03-3604-1294
メール 
consult@rodosodan.org

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