(上の写真=第1回団体交渉で会社に声をあげる多くのパート組合員ら)
パート労働者たちは立ち上がった!
工場閉鎖・雇用継続を求めて労働組合を結成!
ユニフォームやテーブルクロスなどのクリーニングをしている株式会社セブンズクリーナーの三郷工場(埼玉県三郷市)で働いている多くのパート労働者らが、会社側の工場閉鎖の方針に反対して労働組合を結成しました。
この会社の親会社はデイベンロイ・リネンサプライ株式会社(東京都大田区)で、私たち全国一般東京東部労組の支部がある会社です。子会社工場の閉鎖の情報をつかんだ東部労組本部スタッフとデイベンロイ労組支部の仲間は三郷工場前でビラを配って労働組合の結成を呼びかけました。
その結果、会社側の一方的な工場閉鎖の方針に怒り、失業の恐れに危機感を持ったパートを中心にした労働者たちが2月23日に組合を結成しました。名称は「全国一般東京東部労組デイベンロイ労組支部セブンズクリーナー分会」です。
3月10日に三郷工場の食堂で行われた第1回団体交渉に、組合側からは分会を代表して17人のパート労働者が結集。本部スタッフとデイベンロイ労組支部の仲間8人も駆けつけました。会社側は常務のほか親会社の代表も出席しました。
会社側が予定している今年9月での工場閉鎖方針について、分会組合員から次々と怒りや不安の声があがりました。「この会社が好きです。13年間あの夏の暑さを我慢し、会社のために働いてきました。何とか今のままで操業し、私たちが働き続けることができるよう会社も努力をしてほしい」「この会社の仕事が好きで12年間働いてきました。工場を残してほしい」「従業員に1回だけの説明で済ませ工場を閉鎖するのはひどい。会社も操業継続のための努力をしてほしい」
雇用継続を求める組合側の追及に対して、会社側は仕事の移設先である石下工場(茨城県石下町)に労働者を連れていくなどと現実的に不可能な考えを示しました。遠く離れた工場に通えと言うのでしょうか。事実上の解雇と言うほかありません。汗水流して働いてきた人たちを会社の都合だけで路頭に迷わせることは絶対に許せません。
分会組合員からは「移設先の工場に通うためには、交通費が3000円もかかり、時間も往復で3時間以上かかる。パート社員にこのような無理なことを言うのは『辞めろ』と言うことと同じです」「ほとんどの人が年齢が高く、再就職は大変厳しい。長年会社のために尽くしてきた人たちに会社の取った措置は余りにもひどい。工場を残すためのさらなる努力をしてほしい」「移設先の工場にも働いている人が大勢いるのに今の工場で働いている人を全員雇えるのか」「従業員の生活を会社は守ってほしい。そのための努力をあきらめずにしてほしい」など切実な訴えが相次ぎました。
セブンズクリーナーと親会社のデイベンロイ・リネンサプライは労働者の訴えを真剣に受け止め、経営の責任として労働者の生活を守るために工場閉鎖の方針を撤回し、操業と雇用を継続するべきです。
働くものは、力を合わせて異議あり!と声を上げないと、大変な世の中を子供たちの世代に送ってしまう事になる。
ここで踏ん張るしかないな。