10月31日、きょうとユニオンを中心にした「きょうと労働相談まどぐち」立ち上げ集会が京都キャンパスプラザで開催され、NPO法人労働相談センターの石川理事長が「年間5千件の労働相談活動から見えてくるもの」と題する講演を行いました。
最近の労働相談の特徴として、次の点を指摘しました。
(1)相談件数が増加(過去最多2005年5646件を超えて6000件代か)
(2)「解雇」相談が「賃金」を超える(2008.9リーマンショック以後)
(3)「いじめ」相談の増加(2010.9「賃金」を超える)
(4)「正社員」からの相談が増加
(5)電話相談が増加(相談の切迫性、複雑性)
ついで「解雇・いじめ2010年1~8月事例集」に出てくるケースをまとめると、次のような特徴が見えてきます。
労働者の権利がない/報復が多い/うつ/仕事をほす/暴言、暴力/辞めさせてくれない/すぐクビ/解雇なのにむりやり自己都合退職にさせられる/ノルマ達成を自腹でやらせる/労働組合があっても動かない、機能しない、あてにしない/弁護士や税理士事務所がひどい/すぐ罰金を取る、懲戒処分をする/サービス残業が依然多い/長時間労働/突然の配転、パートに降格/妊娠したら解雇などなどすさまじいものです。つまり経営者のやりたい放題、歯止めがない、やり口が乱暴、遵法精神のかけらもないということになります。
最後に「年間5千件の労働相談活動から見えてくるもの」として、その実態と背景、今後の活動方向と課題について提案をしました。
そのあと、多くの参加者から活発な質問や意見が出され、集会は盛り上がって終わりました。
これから京都での労働相談活動の飛躍的な発展を期待せずにはおれません。