写真=昨年12月の団交後に3人の学生が報道陣を前に会見
日本綜合地所の内定取り消し問題が解決
ご声援ありがとうございました!
日本綜合地所の内定取り消し問題について、このほど私たち全国一般東京東部労組と会社との間で「協定書」が締結されました。昨年11月から3人の学生が東部労組に加入し団体交渉などで会社側の責任を追及してきましたが、組合員の学生たちが納得いく解決を得ることができましたので、みなさまにお知らせいたします。
協定書では、会社が採用内定を取り消したことについて学生に「精神的負担を含め多大な迷惑をかけることとなり、誠に申し訳なくあらためて遺憾の意を表する」との謝罪を明記しています。
そのうえで3人には他の内定取り消し者(50人)に支払っている補償金と同じ100万円を支払うほかに、組合に対して「解決金」を支払うことになりました。解決金の額は協定書により非公表ですが、組合は所定の組合費を除いた全額を3人の学生に渡しました。
日本綜合地所による53人全員の内定取り消しという大規模な「内定切り」を受けて、組合は厚労省での記者会見、本社への申し入れ、団体交渉などの組合活動を展開し、当事者である学生を先頭に怒りの声をあげてきました。
こうした中で会社側は当初42万円だった補償金を100万円に増額し、さらに「解決金」を支払わせる成果を勝ちとることができました。
とはいえ企業による一方的な犠牲の押しつけにより学生やその家族が受けた経済的・精神的打撃は計り知れず、将来を大きく狂わされたことに変わりはありません。実際、3学生も就職活動をしていますが、うち2人は就職先がいまだ決まっておらず「留年」を決意せざるをえない状況です。
私たちは世界的な大不況の中、吹き荒れる「派遣切り」「期間工切り」をはじめとする非正規労働者への解雇・雇い止め問題とともに今後も内定取り消し問題に取り組み、企業の社会的責任を追及していきます。
最後になりましたが、今回の日本綜合地所の問題でご声援いただいたみなさん、本当にありがとうございました。
ありがとう。
就職前の学生が労働組合に加入して会社と団体交渉を行い解決に導くという無類の前例と成果をあげた今回の件は、今現在も泣き寝入りに追い込まれ迷走している学生たちの奮起になるでしょうし、経営者の不当な権力横行の抑止力にもなると思います。
そして来年度、再来年度と同様の悲劇が繰り返されぬよう、労働組合として我々に課せられたものは大きい気がします。
まずは、勇気ある3人の行動と大きな成果を賞賛し、そして希望の光の再来を願って拍手を送りたい。
共同通信
http://www.47news.jp/CN/200902/CN2009020201000384.html
日経新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090202AT1G0202602022009.html
時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2009020200766
朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/0202/TKY200902020282.html
毎日新聞
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090203k0000m040047000c.html
他の49名も同じ気持ちだと思います。
拒否した場合には、訴訟にしたいと思います。
これで残る50名にも同額が支払われると思います。
訴訟にするつもりでしたが、一旦会社の対応を待ちたいと思います。
ありがとうございました。
泣き寝入りせずに声をあげることの大切さを教えてくれ、後に続く50名に大いなる希望と勇気を与えてくれました。
こちらに何ら過失はなく、ただ単に本来得られるはずだった生涯年収のうちの1年分の機会損失額(慰謝料等も何も入っていない実費分)を請求しているだけなので、正々堂々と、たとえ長期戦になろうとも一歩も譲らず、徹底的にやりたいと思います。
(訴訟にする場合は、定年前時の1年分+就職活動経費2年分+内定辞退料複数社分+宅建費用10万円+慰謝料の巨額にするつもりです)
会社が3人に解決金を支払うに至ったのは【労働組合】として活動したが故です。組合員には【労働組合法】という更なる武器と盾がある為に会社も渋々と応じたという事です。残る50名に対しては既に解決したと会社は判断してますから待っていても何もありません。前途の通り、更に上乗せ金など1円も払いたくない経営者に【労働組合の力】によって解決金を払わせたのです。3人に払ったから残る50人にも払いましょう…なんて、そこまでお人好しの経営者はどこの会社にも存在しないと思って下さい。
そして【訴訟】という単語が目立ちますが安易に考えない方が良いです。彼ら3人が裁判に持ち込まずに【解決金】という形を取った事を考えて下さい。裁判をすれば勝訴の確率は高いでしょうが、それに伴うリスクがとても大きいです。多額な請求も驚くほど少額になるでしょう。増して個人での闘いは圧倒的に不利です。彼らのように労働組合に加入して闘う事をお勧めします。
内定取消は企業の責任であることを社会に認知させたことは他の学生たちにとっても大きな希望に なったと思います。
交渉等に尽力された学生のみなさん、専従の方お疲れ様でした。
学生のみなさんはこの貴重な経験をもとに就職活動頑張って下さい!
でないと、不満が爆発して、いつどこで幾つもの火の手(訴訟)があがるかわからない危険な状態。
このまま行くと、50発もの不発弾(それも1千万円級の超大型)を抱えながら突き進むこととなり、到底もたないと思う。
補償金は予定通り受け取れるのでしょうか?