蔵書目録

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「スラーヴィナ劇団 (「復活」と露西亜舞踊)」 (1922?)

2011年10月14日 | バレエ 2 エリアナ・パヴロワ、貝谷八百子他

 

 この写真は、『写真通信』 第百七号 大正十二年 正月号 に掲載されたものである。

 日本語で演ぜられた外人劇 

    「復活」とロシア舞踊

 最近劇団に諸種の新しい試みが起り、夫々人気を吸収して劇界百花満開の観あるは誠に結構な現象だ。併しかゝる諸種の新しい試み中で特に奇抜なのは日本語で演ぜられたる外人劇である。茲に紹介するのが即ちそれで、右上は有名なロシア文豪トルストイ原作「復活」ー我国では「カチユーシヤ」と称して一般に知られてゐるもの、右端の人物は花形女優キツテイ・スラビナの紛したカチユーシヤ左下は得意のロシア舞踊。尚ほ中央は座頭アンナ・スラビナ〔アンナ・スラーヴィナ Anna Slavina〕、左上はキツテイ・スラービナ〔キティー・スラーヴィナ Kity Slavina〕、右下はニナ・スラビナ〔ニーナ・スラーヴィナ Nina Slavina〕の三女優で、斯の如く外人が日本語で劇を演じたのは全く始めてで実に注目に値する

 Russian Dance and “Revival ” played in Japanese words by Russian actors and actresses.

 また、第七回全関西婦人連合大会(大正十四年十月 於大阪中央公会堂)の大会順序の二日目(十月二十五日)には、次の記載がある(『婦人』二巻 十号)。

 一 音楽

    会歌発表 作歌 八木梅子氏 作曲 近衛秀麿氏
    管弦楽演奏数番【曲目は未定】近衛秀麿指揮
    独唱数番 矢追婦美子嬢 近衛秀麿伴奏

 一 劇
   『サロメ』一幕
    露国人キチー・スラヴィナ嬢主演 
    外助演男女露国人十数名
     但し台詞は全部日本語 スラヴィナ嬢其他一行の露国人は驚くべき程流暢に日本語を話せます
 一 舞踊
   『人形の遊び』
     アンナ・スラヴィナ キチー・スラヴィナ ニーナ・スラヴィナ   共演

 なお、この大会の一部を記録したと思われるSPレコードに次のものがある。

  NITTO RECORD ニット―レコード 大日本蓄音器株式会社 1805-A

     大阪朝日新聞社

   関西婦人連合会

    申合せ 朝日新聞記社〔記者〕 恩田和子
    会歌  八木梅子作歌 近衛秀麿作曲
    唱歌者 御門種子・八木笑子
    伴奏  近衛秀麿   

  NITTO RECORD ニット―レコード 大日本蓄音器株式会社 1805-B

   

   科白劇 

    狂戀のサロメ

     アンナスラビアナ夫人 
     キッチースラビヤナ嬢
     ニーナスラビアナ嬢



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