パルコン旅行記

☆マイホーム建築への道のりとパルコンでの生活
(番外編を含む第1章~第5章)
☆寄り道日記

お祓い?お笑い?

2007-05-23 18:27:40 | 第3章】着工への旅
 八百万の神:日本。私には信仰心というものが少ないかもしれない。
ぜいぜい洗物をしながら「水の神様有難う」「洗剤の神様有難う」といったレベルだ。 当然、神事用語も知らない。
地鎮祭にも特に興味は無かったが、当然の様に話が進んだので、当然の様に行った。
 神主さんは、10分前にやって来た。「お待たせしました」と言いながら、お供え物を乗せる棚のパーツーをホイホイ車から投げ、急いで準備を始めた。祭壇の組立と飾りつけ、四隅の笹飾り、引かれた綱の白いヒラヒラの取り付け・・・。これらは、営業さんや監督さん、電気屋さんに水道屋さん、みんなで協力して行われた。
私達は、邪魔になりそうだったので、お任せして様子を眺めていた。
 
 準備が終わると紙が用意され、住所と家族の名前を書く様に言われた。この紙は、神主さんがお祓いで使う為のものだった様だ。
主人が住所と名前を書く。次に私が書いた。そして遠方から来た義両親にも続けて名前を書いてもらった。
 
 神妙に儀式が始まった。
初体験であり、あっという間で何が何だか覚えが無い。
しかし、面白かった・・・。

 まず、静かなお祈り中、後ろの方でバサッと書類が落ちた。神主さんは「ん?」いう感じで少し止まり、落とし主は「しまった・・・」という感じで、書類を拾っている気配がする。 ちょっとしたハプニングもご愛嬌で割と好きである。

 お祈りは続く・・・
神様には、土地の場所や所有者を教えてあげないといけないらしい。先ほど書いた紙を見て、神主さんが住所を唱えだした。
「○○市よい子ヶ森・・・」  え・・・?
ウチは、「○○市よい子の森・・・」なんだけど・・・。
神主さんは、七福神みたいな神様を呼んでいる様だが、住所はちゃんと分かって貰えるのだろうか? 郵便番号の申告は必要なかった?
(結局、最後まで「よい子ヶ森・・・」と唱えられた)
 
 お祈りは続く・・・
次は、神様に家の事を教えてあげる様だ。
「○○太郎と○○権兵衛の二世帯住宅・・・」  え・・・?
ウチは、いつから二世帯住宅になったのだろう? 思わず笑い声を上げてしまった。


 さぁ、お祈りも無事に終わった。
次は土地の四方をお清めする様だ。
「主人は塩、私は水、義父は米、義母は酒」を持って、四隅に向かう。
「ここは北東で鬼門だけど、こうして清めれば全然問題ないから」と神主さん。  え・・・?
ウチは、南西に面していて、この角はまさに「東」なんだけど・・・。

 何を思ったのか、続けて言う。
「もう直ぐ結婚するの?」  は・・・?
さすがに、誰の事を言っているのかわからなくて、みんなで顔を見合わせた。
どうやら私と主人の事の様だ。
「いえ・・結婚してます・・」 「あ、そうなの。良いお嫁さんで良かったね。いやホントよ。そう思わなかったら言わないもん。」 
驚いて、否定も出来ない義両親は、「そうですね」と言うしかなかった。
 40近い男女を前に、年齢という偏見を持たない質問は、神に仕える者として立派だと思う。だけどお祈りでの名前は、みんな同姓だったし・・・=既婚と解釈出来る様な・・・。
 続けて、「子供はいるの? あ~いないの? 良いの良いのいなくても。ずっと居なくたって大丈夫!」  ・・・強引過ぎる慰め、ありがとう・・・。

 土地に車が掛かっていれば「車もお祓いされて良いね。誰の車?あ~大成さん。」とか、「こんな良い土地の地鎮祭は久しぶり! ここは本当に肥沃な良い土地だよ。」とか(残念ながら下は岩で、野菜が育てられない危機にある) 
我が家の神主さんは、テキトーで楽天的で面白い、とんちん神主さんだった。

 片付が終わると、神主さんはお供え物を残し、「良い家造りしてね。お幸せに!」と言いながら風の様に去っていった。

 神様は、住所を間違わずに来てくれただろうか?
少なくとも、「笑いの神様」だけは来てくれた気がする。

 神主さん、楽しい地鎮祭を有難う!
  













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