毎月の東電東葛支社への抗議アクションのあと、帰り道、Kさんがいいました。
「朝日新聞に載った『国葬』を批判した川柳を巡って、ネットで炎上しているんだよ。朝日は「国葬」について、社説できちんと批判しないで、川柳で批判させるのはダメだよ」
Kさんの言うのももっともだけれど、「国葬」を批判した川柳が炎上いうのが信じられなくて、家で調べてみました。
問題の川柳は、7月15,16日に掲載されたもののようです。
疑惑あった人が国葬そんな国(福岡県 吉原鐵志)
利用され迷惑してる「民主主義」(群馬県 細堀勉)
死してなお税金使う野辺送り(埼玉県 田中完児)
忖度(そんたく)はどこまで続く あの世まで(東京都 佐藤弘泰)
国葬って国がお仕舞(しま)いっていうことか(三重県 石川進)
動機聞きゃテロじゃ無かったらしいです(神奈川県 朝広三猫子)
ああ怖いこうして歴史は作られる(福岡県 伊佐孝夫)
そうだよな、なるほどな――「アベ政治を許さない」派の私は共感します。
でも…世の中にはアベ支持派、例えば、桜を見る会に招かれた人たち、株で儲けた富裕層、ヘイトスピーチをする人、ブエノスアイレスの五輪招致委員会で日本決定が決まった時、大はしゃぎした取り巻き連、経団連の経営者たち・・・は、苦々しく、アベ元首相の冒涜、アベ元首相の業績、死者へ敬意がないと怒り、朝日新聞へ抗議をしたのでしょう。
朝日新聞社は「朝日川柳につきましてのご指摘やご批判は重く、真摯に受け止めています」
「朝日新聞社はこれまでの紙面とデジタルの記事で、凶弾に倒れた安倍元首相の死を悼む気持ちをお伝えして参りました」
「様々な考え方や受け止めがあることを踏まえて、今後に生かしていきたいと考えています」と答えた――とヤフー・ニュースにありました。
弱腰だなあ、これ以上、文句言われないように「批判を重く真摯受け止める」。
でもなあ、川柳って、政府の政策や意向など、権力あるものへ風刺でしょう。
川柳とはこういうものです――と言い切れないのでしょうか。
-Ka.M-