郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

孫っ子との日常ー43(民俗芸能『ばか面』)

2019年03月23日 | 日記
船橋市の南部は東京湾に面している
その昔は漁で栄えた地域でもある

厄を払い漁の安全と大漁を願う儀式として
始まった『ばか面おどり』

市内の小学校3年生向けの社会科副読本には
「郷土のうつりかわり」を学習すべく
『ばか面おどり』の記述があるらしい



学校から帰宅した彼がおかしな顔をして暗闇からやって来た
一瞬ビクッとした私は思わず声を上げた
まさかばか面をかぶって来るとは思わなかったからだ

図工の時間に自分で作ったものらしい
どちらかというとヒョットコ面かな…
しかし ちょっと怖い感じのヒョットコだ

船橋のばか面は ヒョットコ面の他にもある

ヒョットコ面は荒天で漁に出られない漁師の不機嫌な顔
オカメ面は漁に出たお父さんを笑顔で待つお母さん
怒り面は思うように獲物が捕れずに戻ってくる漁師の顔だ
笑い面は当然だが大漁でご機嫌な様子を表している

変わったものは天狐の面だ
五穀豊穣を願い場を清める役割を持つものらしい

始まりは明治33年住民たちが神輿を再興し奉納した
実は戊辰戦争の火災で神輿は神社と共に消失したのだ

奉納先は地元の大神宮と漁師の守り神の八剣神社
そして儀式で舞ったのは ばか面おどりだ

地元の漁師町の祭礼の他にも夏の市民祭りのパレードで参加する
この面をつけ お囃子に合わせて面白おかしく踊りまくる
まさに郷土の伝統芸能と言えるものである

何故ヒョットコ面を選択したのかは分からないが
モノづくり大好きな彼にとっては絶好の素材だったようだ
ばか面の由来については余り関心がないようだったが……


-S.S-

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