郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

緑がなくなった!(10) ー遊べない公園ー

2018年11月03日 | 日記
日を追うごとに造成地は宅地らしくなってきました。

工事が始まってしまってからでしたが、私たち近隣住民の抗議と要請によって開発業者と話し合いの場を持ちました。
半年ほど前のことです。

その席で私たちが共通に要求したことは、工事中の安全衛生管理の点と造成地に可能な限り緑地を採り入れることでした。
何しろ、以前はこの土地全体が緑地だったのですから・・・。

特に私は、道路に面した部分には統一感を持たせつつ調和のある緑化をするよう強く求めました。
7、8年前に付近の宅地開発が行われた際には、業者の優れた設計により緑あふれる美しい街並みが出来上がっていたのです。

それを例にとり、その様な緑化を考えて欲しいと言ったところ、次の様な返答がありました。
「私どもは、緑化については条例で定められたものだけに限り、個別の住居周囲は購入されたお客様の任意で行われるためどうなるかは分かりません。」

そういえば、この造成地は建築条件付きの分譲をするものです。
たしかに購入者の自由といえばそうかもしれません。
しかし、それでは今までの緑地はすっかり失われ、面影さえなくなります。

条例で定められた一定程度の緑地(造成後に市に移管)とはどんなものだか分かりませんでしたが、「低木を中心とした公園の様なもので、中に通路を設ける」というものでした。
しっかりした数本の樹木を植えるよう求めましたが、即刻却下されました。
彼らが考える緑化とは一体どんなものなのか、出来上がらないと分かりませんでした。

そんなことを思い出しながら造成地を眺めてみると・・・・・。
こんな感じになっていました。


(道路沿いに植えられた山茶花の樹々)

私の要望に応えたつもりでしょうか…。
しかし、こんな中途半端な植栽では緑化には程遠いものです。




(ここが市に移管される緑地、単なる通路の周辺に低木の植栽が)

よく見るとツツジのようですが、こんなに隙間なくびっしり植え込んで、メンテナンスはどうするのでしょうか?
通路沿いの植物も何かつまらない感じです。


(市が作成した看板)

傑作なのは、市の看板に「遊び場」という文言が書かれていることです。
ここって公園なの⁈
子どもたちの遊び場なの⁉︎
遊具もベンチもないただの曲がった通路にしか見えません。

ご近所の小さな子を連れたお母さんたちが言ってました。
「せっかく公園ができると聞いて楽しみにしていたのですが、これじゃあね…。」

緑地にもなってないし、子どもたちの公園にもなっていないお粗末としか言いようのないものが作られてしまいました。


-S.S-


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