11月のある日 6年生の孫は「修学旅行?」に行った
昨年も予定されていた宿泊学習がコロナで中止になっていた
今年もなかったら 小学校生活で宿泊学習が一回もないことに…
夏休みが明けても一向にコロナは収まる様子を見せなかった
このままいけば 最悪の悲しい事態になってしまう…
当の本人よりも周りの大人たちが気を揉んでいた
ところが 秋が近くなってきた頃 学校から嬉しい知らせが
いつもの日光方面ではないが県内で実施するということだった
場所は房総半島の南部 太平洋に面した安房鴨川市が宿泊地だ
宿泊するホテルは一般客用にけっこうな値段の「高級ホテル」
波打ち際に立地して すぐ隣は日蓮聖人の縁の寺誕生寺がある
鯛が集まって有名な「鯛の浦」をはじめ綺麗な海に魚が群れをなす
この名勝地のホテルに子どもたち200人弱が宿泊したのだ
孫が曰く「先生たちが泊まってすごく良い所だって言ってたよ」とのこと
どうやら若手揃いの学年の担任たちが週末に宿泊して実地踏査したようだ
何しろたった一泊だから詰め込み強行スケジュールだ
集合時刻は朝の6:30 どの子も大きなバッグと小さなバッグを持っていた
都内の移動教室のように大きなリュックサックという決まりもない
それぞれが思い思いのバッグに一泊分の荷物を詰め込んでいる
さすがにキャリーバッグだけは許可が出なかったようだ
孫っ子は前日 いつもより1時間早く寝た明日は5時起床だと言って
一泊はあっという間に終わったようだがそれなりに満足気で帰って来た
夕飯の時に何かを持って階下に降りて来た
「これ お土産!」とぶっきらぼうに差し出したものがあった
えっ❗️ まさかのお土産 ジジババへ⁉️
予想だにしてなかった初めてのお土産だった
「パパとママには❓」 「えっ、ないよ❗️」
いつも夕飯を食べさせてもらい一緒にお風呂にも入る…
自分の家での夕飯は土日祝日限定だから私たちの子どものようだ
だから彼の舌は和食慣れして酒のツマミのような物が好きだ
実は前日に私たちも旅行してあるサービスエリアで目撃したことがある
旅行帰りと思われる高校生の集団がたくさんお土産ものを買っていた
「ウチの孫もいつかはあの子たちのように私らへ買って来てくれるかな❓」
そんな矢先のことだったので ちょっと早すぎた夢の実現だった
思えば私もいつも買っていたものだお土産を祖父母や両親に…
ついこの間のことのように記憶しているがもう50数年が経過している
人間の一生なんてこうして繰り返しつつ時を刻んでいくのであろう
まだ初めてのお使いをしてから何年も経っていない孫だが
初めてのお土産買いをした記念すべき小学校修学旅行だったのだ
-S.S-