真の青春とは 若き肉体のなかに あるのではなく
若き精神のなかにこそ ある
薔薇色の頬 真赤な唇 しなやかな身体
そういうものは たいした問題ではない
問題にすべきは つよい意志 ゆたかな想像力 もえあがる情熱
そういうものが あるか ないか
こんこんと湧きでる 泉のように
あなたの精神は 今日も新鮮だろうか いきいきしているだろうか
臆病な精神のなかに 青春は ない
大いなる愛のために発揮される勇気と冒険心のなかにこそ 青春はある
臆病な二十歳がいる 既にして 老人
勇気ある六十歳がいる 青春のまっただなか
年を重ねただけで人は老いない
夢を失ったとき はじめて老いる
歳月は 皮膚にしわを刻むが 情熱を失ったとき精神はしわだらけになる
苦悩 恐怖 自己謙悪 それらは精神をしぼませごみくずに変えてしまう
誰にとっても大切なもの それは 感動する心
次は何が起こるのだろうと 眼を輝かせる 子供のような好奇心
胸をときめかせ 未知の人生に 挑戦する 喜び
さあ 目をとじて 想いうかべてみようあなたの心の中にある 無線基地
青空高くそびえ立つ たくさんの 光輝くアンテナ
アンテナは 受信するだろう 偉大な人々からのメッセ-ジ
崇高な大自然からのメッセ-ジ
世界がどんなに美しく 驚きに満ちているか
生きることが どんなに素晴らしいか
勇気と希望 ほほえみを忘れず いのちのメッセージを
受信しつづけるかぎり あなたはいつまでも 青春
だが もしあなたの 心のアンテナが 倒れ
雪のように冷たい皮肉と 氷のように頑固な失望に おおわれるならば
たとえ二十歳であったとしても あなたは立派な 老人
あなたの心のアンテナが 今日も青空高くそびえ立ち
いのちのメッセージを 受信しつづけるかぎり
たとえ八十歳であったとしても あなたはつねに 青春
真の 青春とは 若き 肉体のなかに あるのではなく
若き 精神のなかにこそ ある
原作詩;サムエル・ウルマン 自由訳;新井満
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