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心に響く禅語 その10  心身ともにさっぱりとり

2009-11-23 14:23:25 | 生きる智慧

禅語 その10

「身心脱落」 (しんしんだつらく) 

       身心ともにさっぱりと  正法眼蔵(道元)

「脱落」は落ちこぼれとか、離脱する意味ではなく、一切のしがら

みから脱し、さっぱりした境地のことです。

道元の著「正法眼蔵」に、如浄禅師が「禅の修行には、焼香も礼

拝も念仏も懺悔も読経も不用。ただひたすら坐禅をすることが身

心の脱落に通じる」と説いたと言います。

ひたすら坐禅し、身も心も一切の執着を離れた、自由で清々しい

境地が「身心脱落」なのです。欲しいもの方に入らない(求不得苦

)、自分は他人より損をしているといった悩みは、他と比べる心と

執着から生まれるものです。身心脱落とは、「わたしの身心」「他人

の身心」という考え方を含め、一切の執着から離れることを意味し

ます。と説いています。

ここでは「執着心」について説いています。自分にだけ執着している

といろいろな問題が起こってきます。自分中心に物事を考えずに大

きな心で捉えることが大切でしょう。


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