斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

昨日の朝刊で

2010年11月14日 15時12分19秒 | その他
ものの価値って何で決まるか、わかりますか?
斎藤理論によれば、価値は人の心の程度を数値化したものです。たとえば、たった一本のねじですが、かなり特殊なねじで、それはあまり使い道がない。そうすると、ほとんどの人は、只でもいらないといいます。ところが、ある大型のクレーンのワイヤーを止めるねじで、いままさにそのねじが破壊寸前で、その先に人がぶら下がっているとします。そのぶら下がっている人の家族は、そのねじを早く手に入れるために、金を惜しまないのです。

ある新興市場(株の市場です)で、上場(株の取引を始める)したばかりの株を間違って発行株数以上、空売り(株を持っていないのに仮に売る手法)してしまった証券会社がありました。発行株数以上なのだから、間違いに気がついた瞬間に買い戻さないと、存在しない株まで売ってしまったのだから、たいへんなことになるのです。要するに、買い戻すための価格が青天井になるということです。買い戻したいというパニックが価格を無限大に吊り上げるのです。

全国展開している安さ爆発の家電量販店が、先日テレビ番組で面白いことをやっていました。番組中で、「昨日の朝刊の折込チラシに出ています」といって、視聴者に屑箱を捜索させるようなことをやりました。実際に、全国3300万枚のチラシを配ってあって、かなりの家庭で、昨日の朝刊に入っていたチラシを捜索しただろうと思いました。それくらいよくできていた番組でした。

いまほど、社長の独特な語り口で知られる通信販売の会社も、面白い企画を「昨日の朝刊の折込チラシで!」といってみさせようとしていました。

すでに配布して、屑箱に入ったごみに価値をつけさせる心理作戦、だれが考え付いたのでしょうか。最初から価値があると思わせるより、価値がないと一度判断させたものに、価値をつける手法、これで人が動きます。その価値のギャップがあればあるほど、飛びつくように人が行動するのです。

チヌ(黒鯛)釣りの手法の一つに団子釣りがあります。さなぎの粉で練った団子の中に釣り針につけたえびをつけておきます。さなぎのにおいに引かれてきたチヌが団子をむしゃむしゃ食べ始めます。きっとチヌはさなぎはあまりご馳走に見えないけれども、おなかが膨らめばいいのでしょう。ところが釣り針つきのえびには仕掛けがあって、ある程度さなぎ団子を食べると、中からぴょんと急に飛び出るようになっています。チヌはぴょんと急に飛び出た大好物のえびを見るや、なにも考えずに飛びつくのです。

お粗末でした。

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通信端末の故障

2010年11月14日 13時08分52秒 | その他
実は、11月11日に富山のASET17に参加している最中に、通信端末をパソコンが認識できなくなりました。他のパソコンにかえて、その通信端末をつけたところ、やはりそのパソコンでも通信端末を認識しませんでした。ようするに、買ったばかりの通信端末の故障です。その日はおろか、14日の日曜日から大阪、東京と1週間国際会議2本の出張が続くのに、通信ができない状況に陥るところでした。さすがに1週間、メールもなにもできないなんてことになったら、迷惑のかかる範囲が広すぎます。

12日に、事務局職員にお願いして、故障した通信端末のかわりの端末を手配してもらい、なんとか金曜日中に別の手段で通信ができるようになりました。手配してくれた職員は別の業務も立て込んでいて忙しかったのに、たいへんありがたかったです。このように皆さんに支援してもらっているのだから、大学がさらに進化するようにがんばるぞと思いました。

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セラミックス国際会議がはじまります

2010年11月14日 12時53分57秒 | 学校.学会訪問記
本日から18日までセラミックス国際会議が大阪で開催されます。
http://www.ceramic.or.jp/icc3/top.html

この会議は、本学としても力を入れている会議で、会議の議長は本学の新原学長、本学のセラミックス関係の教員と学生が数多く出席します。発表者だけでも3000人、60カ国くらいから集まります。

日本は材料分野で特に強く、セラミックスもその中に堂々と入っています。そして、本学のセラミックス研究者は全国の機関の中でもトップクラスを占めています。学長の新原晧一、理事・副学長の武藤睦治、高田雅介、図書館長の植松敬三、教授の石崎幸三、小松高行、福澤康、末松久幸、内田希はもちろんのこと、若手の岡元智一郎、宮下幸雄、田中諭、南口誠、武田雅敏、松丸幸司、中山忠親、 鈴木常生、本間剛、赤坂大樹、黒木雄一郎らも実力を大いに発揮していて、さらに躍進しているところです。

全国の高校、高専の皆さん、セラミックス分野で将来を描きたい人は、ぜひこういった教員の研究室で教えを受けてください。トップクラスの勉強・研究ができます。

私はあさっての火曜日には長岡にもどらなければなりませんので、明日月曜日の大阪からの報告をメインに楽しみにしていてください。

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