ものの価値って何で決まるか、わかりますか?
斎藤理論によれば、価値は人の心の程度を数値化したものです。たとえば、たった一本のねじですが、かなり特殊なねじで、それはあまり使い道がない。そうすると、ほとんどの人は、只でもいらないといいます。ところが、ある大型のクレーンのワイヤーを止めるねじで、いままさにそのねじが破壊寸前で、その先に人がぶら下がっているとします。そのぶら下がっている人の家族は、そのねじを早く手に入れるために、金を惜しまないのです。
ある新興市場(株の市場です)で、上場(株の取引を始める)したばかりの株を間違って発行株数以上、空売り(株を持っていないのに仮に売る手法)してしまった証券会社がありました。発行株数以上なのだから、間違いに気がついた瞬間に買い戻さないと、存在しない株まで売ってしまったのだから、たいへんなことになるのです。要するに、買い戻すための価格が青天井になるということです。買い戻したいというパニックが価格を無限大に吊り上げるのです。
全国展開している安さ爆発の家電量販店が、先日テレビ番組で面白いことをやっていました。番組中で、「昨日の朝刊の折込チラシに出ています」といって、視聴者に屑箱を捜索させるようなことをやりました。実際に、全国3300万枚のチラシを配ってあって、かなりの家庭で、昨日の朝刊に入っていたチラシを捜索しただろうと思いました。それくらいよくできていた番組でした。
いまほど、社長の独特な語り口で知られる通信販売の会社も、面白い企画を「昨日の朝刊の折込チラシで!」といってみさせようとしていました。
すでに配布して、屑箱に入ったごみに価値をつけさせる心理作戦、だれが考え付いたのでしょうか。最初から価値があると思わせるより、価値がないと一度判断させたものに、価値をつける手法、これで人が動きます。その価値のギャップがあればあるほど、飛びつくように人が行動するのです。
チヌ(黒鯛)釣りの手法の一つに団子釣りがあります。さなぎの粉で練った団子の中に釣り針につけたえびをつけておきます。さなぎのにおいに引かれてきたチヌが団子をむしゃむしゃ食べ始めます。きっとチヌはさなぎはあまりご馳走に見えないけれども、おなかが膨らめばいいのでしょう。ところが釣り針つきのえびには仕掛けがあって、ある程度さなぎ団子を食べると、中からぴょんと急に飛び出るようになっています。チヌはぴょんと急に飛び出た大好物のえびを見るや、なにも考えずに飛びつくのです。
お粗末でした。
斎藤理論によれば、価値は人の心の程度を数値化したものです。たとえば、たった一本のねじですが、かなり特殊なねじで、それはあまり使い道がない。そうすると、ほとんどの人は、只でもいらないといいます。ところが、ある大型のクレーンのワイヤーを止めるねじで、いままさにそのねじが破壊寸前で、その先に人がぶら下がっているとします。そのぶら下がっている人の家族は、そのねじを早く手に入れるために、金を惜しまないのです。
ある新興市場(株の市場です)で、上場(株の取引を始める)したばかりの株を間違って発行株数以上、空売り(株を持っていないのに仮に売る手法)してしまった証券会社がありました。発行株数以上なのだから、間違いに気がついた瞬間に買い戻さないと、存在しない株まで売ってしまったのだから、たいへんなことになるのです。要するに、買い戻すための価格が青天井になるということです。買い戻したいというパニックが価格を無限大に吊り上げるのです。
全国展開している安さ爆発の家電量販店が、先日テレビ番組で面白いことをやっていました。番組中で、「昨日の朝刊の折込チラシに出ています」といって、視聴者に屑箱を捜索させるようなことをやりました。実際に、全国3300万枚のチラシを配ってあって、かなりの家庭で、昨日の朝刊に入っていたチラシを捜索しただろうと思いました。それくらいよくできていた番組でした。
いまほど、社長の独特な語り口で知られる通信販売の会社も、面白い企画を「昨日の朝刊の折込チラシで!」といってみさせようとしていました。
すでに配布して、屑箱に入ったごみに価値をつけさせる心理作戦、だれが考え付いたのでしょうか。最初から価値があると思わせるより、価値がないと一度判断させたものに、価値をつける手法、これで人が動きます。その価値のギャップがあればあるほど、飛びつくように人が行動するのです。
チヌ(黒鯛)釣りの手法の一つに団子釣りがあります。さなぎの粉で練った団子の中に釣り針につけたえびをつけておきます。さなぎのにおいに引かれてきたチヌが団子をむしゃむしゃ食べ始めます。きっとチヌはさなぎはあまりご馳走に見えないけれども、おなかが膨らめばいいのでしょう。ところが釣り針つきのえびには仕掛けがあって、ある程度さなぎ団子を食べると、中からぴょんと急に飛び出るようになっています。チヌはぴょんと急に飛び出た大好物のえびを見るや、なにも考えずに飛びつくのです。
お粗末でした。