斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

学位審査直前

2011年02月12日 21時27分21秒 | 長岡技術科学大学の広報
毎年、建国記念日のあたりは、学位審査の直前です。大学院修士・博士の学位論文の指導、発表練習をやりますから、まったく休めません。もちろん、今日も明日も出勤です。

学位論文の指導ですが、これは文章を修正をすると、大きな勘違いをしている人がいますが、それはちがいます。論文の中身を直すということは、頭の中身を整理するということなのです。文章は頭の中身のアウトプットそのものなのです。頭の中の専門用語や数字など基本的な情報は基礎学力として頭の中にはいっていないといけないのはいうまでもありません。そして、それを組み合わせながら、文章を書いていくのですが、自分がきちんと納得しているのか、自分で書いた文章をみてもわかっているかどうか、自分で判断できません。だから、学生は指導教員と向きあいながら、議論しつつ頭の中を整理していくのです。そして、整理できたかどうかは、指導教員が文章を読みながら、判断するわけです。頭の中が整理できると学生の顔がぱっと明るくなり、会話の中ででとどまるところを知らないほど、言葉があふれてきます。

さて、今年は修士3人、博士1人。論文提出ぎりぎりまで、頭の整理が続きます。

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