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2024年03月29日(金)
① ひとくちカレー @ 宮島醤油(レトルト)
② Dal Bhat @ Laliguras hotel and lodge(ラメチャップ)
朝4:00頃、昨日よりも環境に恵まれ、よく寝られた気がして目覚める。
この旅では、寝る前と起きた直後は歯磨きに加え、うがいと乳酸菌整腸剤の服用は欠かさないようにしている。
お腹の調子は悪くない。はず。
いずれにしても、毎日毎日スパイス料理でも大丈夫なのは強みかもしれない。
これで味覚も合わなかったら、けっこうツラそう。
さあ、ラメチャップ空港で待つこと3日目。
滞在しないとわからなかったラメチャップ地域のことが少しだけわかった気がする。
とはいえ、ルクラに飛んで行きたい。
エベレスト街道トレッキングの旅のはずが、まだ始まっていない感。
5:30に空港の門を通ると、今日も一昨日から見た顔が集まってる。
3日目にしてどんどん顔パスみたいになっていく荷物検査を済ませて、待合室へ。
そしてチヤを飲む。
朝は降っていたらしいルクラの雨が上がり滑走路が開いたそうだが、機体がこちらの飛行場にない。機体が来れば飛べるとのこと。
7:30過ぎ。待合室で3日間をともにした人たちがどんどん飛び立っていく。それだけで感動する。片足が無い紳士もルクラに行けたようだ。自分はまだ飛べてないけど嬉しさすらある。
8:00過ぎ。僕らの搭乗券の半券が切られた。ゲートを僕らを乗せる予定の機体の近くで待機。
いよいよだ。
わくわくが止まらない。
と思ったら止まった。
ルクラまでの飛行経路の重要ポイントに雲がかかってしまったらしく止まった。
前進はしたものの、色々な意味で遠い。
心折れたかのように、車でのアクセスに切り替えたり、お金がある人はヘリに切り替えたりする人もいる。
からくりはわからないけど、小型飛行機だと行けなくても、ヘリコプターだと行けるらしい。
とはいえ、まだ朝8:30。雲が取れれば、チャンスはある。
こんな時だって腹は減る。
いざ!という時のために持ち歩いているのが宮島醤油の「ひとくちカレー」
飛行場の売店のほぼ具無しチョウミンにかけて食べた。
9:00を過ぎ、待ち時間合計50時間を超え、人生最長待ち更新中。更新したくない。
お昼になっても、再開の目処も欠航の決定もされず、ただ待つ。
一昨日泊まったラメチャップ空港すぐ前のB.N.Hotel & Restaurantでミックスチョウミンを食べる。本日2チョウミン。カレー以外も食べます。
そして、ここ何食べてもうまい説浮上。
食堂を出たら、見たことがある日本人のシルエットが目に飛び込んできた。
プロ登山家(現時点で日本人唯一の14サミッター)の竹内洋岳さん!
僕はトークイベントに行ったり、サインをもらったりするくらいに竹内さんのファンだ。
だから、SNSを見て竹内さんがエベレスト街道にいるのは知っていたけれど、まさかここで会えるとは思わなかった。
僕は叫ぶ「竹内さん!」
竹内さんからは「はい。竹内です」
一緒に写真を撮ってもらった。
待ち時間が報われた気がする。
竹内さんはラメチャップを去り、そのまま時間も過ぎ去り、14:30頃、メチャップ滞在が決まった。
ラメチャップは晴れてるのに……
色々な人の体験談や著書で見聞きした、ルクラ行きの飛行機が飛ばない的な話は誇張なんかじゃないこともわかってきた。
飛行機が飛ばない事に怒りは全然無く、やや落胆気味だけど、むしろ確約が無いことによるギャンブル性に困る。
ルクラのテンジンヒラリー空港は世界一危険な空港とも言われたりすることもあり、滑走路が短く、崖っぷちに位置している。
離着陸に失敗したり、飛行経路の途中に山と山の間を通るが故そこに雲がかかっていたために山に激突したり死亡事故が絶えないため、飛行許可の条件が厳しくなったそうだ。
そうした、ネパール国内の小型飛行機の各航空会社が、こうした不採算経路のための機体の確保もされづらいと話す人もいた。
天候条件と機体が揃った時に飛べる、ということなのだろう。
待てばいつか飛べるはずだけど、それが明日なのか10日後なのか、誰も知らない。
3日待っているだけあって、明日は朝一の順番に僕らはいるらしい。
今日までのパターンだと朝の一便は飛んでいる印象だが、それも定かではない。
今夜泊まる宿をガイドさんが探してくれた。
Laliguras hotel and lodge というややローカル感強めで英語表記すらほとんど無い家族経営っぽいお店。
ダルバートおいしい。
ネパール後でおいしいを意味する「ミトツァ」と言うと、宿のお父さんがおかわりをすすめてくる。人との距離感の縮める方法のひとつがわかった気がする。そして、おいしいから食べ過ぎそうになるが、食べ過ぎ注意。ダルが特においしかった。
余談だけど、ラメチャップの街には蝿が多いが、三日もいたら気にならなくなった。
僕らの待つ根気に付き合ってくれるガイドさんともどんどん仲良くなって、今日なんかは一緒に散歩してる途中で、髭を剃ってくると言って床屋に行った。