みなみの梅やん介護日誌/とくしまの山と介護福祉

アルツハイマー認知症になった母親・みなみの梅やんが12年目を迎えての物語。とくしまの山の暮らしと地域包括ケアを書く。

みなみの梅やん介護日誌 霧にむせぶ神山

2020-03-01 17:59:00 | 日記




今日から3月、梅やんは朝食の後、池田のデイサービスへ行きました。


尿の大量失禁でシーツも毛布も足らなくなり、梅やんを送り出した後、私は1人で木沢へ行きました。


2時間に満たない滞在時間に、飼っている生き物たちに餌を与え、烏骨鶏の卵を収穫し、昼食弁当を食べて、引き返しました。


沢谷橋の所で山吹の花が咲いています。


徳島県ではここだけしか無い真っ白い石灰岩の谷川です。沢谷川。たしか、同級生のマリちゃんが屋久島にも沢谷と同じ白い岩の川があったと言っていましたが、私は行ったことが有りません。親の介護が終わったら屋久島にも旅行に行ってみたいものです。ここ沢谷は今の時期に輝きを増す白さです。


霧に咽ぶ神山。今は亡きシゲ兄もよくこの神山の峠道を越えました。低く水平に垂れ込める霧と雲の上に、更に高い雲が有り、その隙間に土須峠の道があります。もし今日、シゲが私と同じ様な事情でこの道を通り、車を止めるとすれば、絵がうまかったシゲはこの冬の光景をどのように描くだろうか、と思いを馳せました。シゲは霧の彼方の藍住の法然寺の墓所に眠っています。


霧がなく落石に注意しながら車は下っていきます。1人で車を走らせるのはなんと楽なことか。私は写真を撮りながら旅を愉しみました。


私が先に自宅に帰りました。その後、梅やんがデイサービスから帰って来ました。デイサービスでは塗り絵の作業をして、作品を持ち帰りました。なかなかの出来栄えです。花嫁姿の絵ですが、梅やんの結婚式や花嫁衣装は無かったようです。戦後すぐの事ですから。
それでは今日はこの辺で。