三浦俊彦@goo@anthropicworld

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オトイアワセ:
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ナンセンス系2

2004-11-21 22:16:00 | モンスター映画
 ■鉄男■ こりゃあいい。笑える映画とはこのことだ。明らかにコメディじゃないのに。いやほんと、台詞がほとんど無いから見てて疲れなくていいや。ただし、鉄人間は一気にブワッと出来上がってほしかったですね。途中からあまり造形進化がないのがどうも。
 ■鉄男Ⅱ■ 『鉄男』は本来Ⅱなど作られるべき作品じゃなかったんだがな。でⅡは案の定、なんだか理屈というか人間兵器としての因縁めいたストーリー説明が入ってせっかくのナンセンス度が薄まってしまった。とはいえまだまだ面白いことは確か。最後、敵たちを全部吸着した鉄人間の形は前作を断然上回るわけだし。惜しむらくはハイライトのアクションで何がどうなったのかわかりづらかったこと。あの磁石っぽい床跳ね上がり場面、なんで上下がいつのまにか逆転したの?
 ■ビデオドローム■ 現実とビデオ内がとにかくグチャグチャに混ざりまくるんで、結局そのつどどっちなんだか何層目なんだか訳わからなくていいんでしょ? でナンセンス系に入れました。それとも字幕出してじっくり観りゃ一貫した論理的ストーリー追えるのかな、まあ無理っぽいよな。虚実往還という陳腐なテーマもここまで無茶苦茶入れ子にしてくれると気持ちいー。モンスター映画とは言い難いけど身体変形ぶりはやっぱモンスター。腹にビデオテープやピストル出し入れしまくる内臓的ハードへのこだわりがなんともクローネンバーグで、この監督趣味じゃないけどこの映画だけは引き込まれましたわ。『イグジステンズ』(ハイテク異空間系1参照)より10倍良い。ピストル自殺の予行と同時にテレビ画面爆発・内臓飛び散りが大絶景でしたな。